2019年11月
■2019年11月
フォルクスワーゲングループジャパンは、コンパクトSUVの「T-Cross(ティークロス)」を2019年11月27日に発表、同日より導入記念特別仕様の「Tクロス TSI 1st(ファースト)」および「Tクロス TSI 1st Plus(ファーストプラス)」の受注を開始し、2020年1月28日に発売した。
TクロスはフォルクスワーゲンのSUVシリーズではもっとも小さいSUVとなる。ボディは「ポロ」などと共通の生産モジュール「MQB」を採用。全長4115mm×全幅1760mm×全高1580mmのボディサイズはポロよりもやや大きく、2550mmのホイールベースは共通となる。最小回転半径は5.1mとコンパクトだ。
エクステリアはフォルクスワーゲンSUVファミリーの一員であることを強調させた仕上がり。見た目にはコンパクトだが、全長に対して長めのホイールベースは余裕のある室内空間を生み出し、高めに取られたシート高(前席597mm/後席652mm)によって見晴らしのいい視界を確保する。ラゲッジルームは140mmの後席スライド機構に応じて385~455Lの容量を確保。60:40分割機構を備えた後席シートバックを倒すとフラットなフロアと最大1281Lの容量が得られる。
パワーユニットは最高出力85kW(116ps)/5000~5500rpm、最大トルク200Nm/2000~3500rpmを発生する1.0リッター3気筒ターボでデュアルクラッチの7速DSGとの組み合わせ。駆動方式はFFのみで4WDは未設定。燃費はJC08 モード19.3㎞/L、WLTCモードで16.9㎞/Lとなる。
導入記念の特別仕様車、「Tクロス TSI 1st プラス」では内外装のカラーを個性的に彩る3色のデザインパッケージ(ブラック・オレンジ・グリーン)を標準設定として、ドアミラーやアルミホイール、インテリアが3色の中から選択可能。ボディカラーは新色のマケナターコイズメタリック、ダークペトロールなど、全8色を展開。デザインパッケージとの組み合わせによって全21バリエーションの中から好みに応じて選択が可能という。
先進安全・快適装備は上級モデルに匹敵する内容を備えており、全車速追従機能を備えたアダプティブクルーズコントロール“ACC”、歩行者を検知するプリクラッシュブレーキシステム“フロントアシスト”、駐車支援システム“パークアシスト”、後方死角を監視してドライバーに警告を発するブラインドスポットディテクションなどが標準装備となる。快適装備についてもナビゲーション機能やオーディオシステム、コネクテッドカーとしての機能を有するフォルクスワーゲン純正インフォテインメントシステム“ディスカバープロ”、スマートエントリー&スタートシステム、スマートフォンワイヤレスチャージングなどが特別に装備されている。
2020年5月1日には価格改定を実施した。