フォルクスワーゲン ID.4 「EVの現実的選択肢」のユーザーレビュー

EVの現実的選択肢

2023.12.9

総評

各社EVにシフトしていて、次の車を買おうとしたら、自然とEVが選択肢になってきている。それでも実際に買えば不満点は結構あって、各種「EVらしい機能」の不具合や機能不足。ここはテスラがベンチマークになっている。じゃあテスラがいいかというと、メンテナンスやサポートが心配で、車幅が大きくて日本では車庫入れがきつい。
結局は走りの部分になるので、自分が好きなメーカーから買うのが後悔が少ないと思う。アイラブVWな人にはID.4は☆４おすすめ。それ以外の人は☆２いまいち。

満足している点

◆購入の決め手：取り回しの良さ。静粛性。VW車の良さがしっかり残ってる。ディーラー対応。
◆お気に入り：内外装、ガラスルーフ。シートヒーター。CarPlay。エアコン速い。
◆想定外の良さ：シフトの操作性。150kW急速充電PCA。

不満な点

◆大いに問題：充電スケジュールができない。
◆残念：コネクテッド機能がなく、リモートでのエアコン操作と充電状況確認・OTAアップデートがない。
◆すこし残念：V2H未対応。ヒートポンプ設定なし。AWD設定なし。外装色設定少ない。CarPlay有線のみ。ワイヤレス充電Qiサイズ合わない。

デザイン

5

横から見た感じがいい。内装も落ち着いているし、ガラスルーフもいい。

走行性能

4

後輪駆動でハンドル操作感はいい。タイヤも太くてグリップもよい。小回りが効くので扱いやすい。
冬の航続距離はかなり落ちるので、片道100km程度の移動でも、充電に気を使う。

乗り心地

5

静粛性はすばらしい。SUVで車高が高く、車重もあるため、凹凸路面はやや揺すられる感じがするが、後輪マルチリンクサスペンションが頑張って吸収している。
PTCヒーターはパワフルですぐ室内が温まる。
後部座席はもう少しヘッドクリアランスがほしいかも。

積載性

4

十分広く、大きめゴルフバッグが斜め置きでトランクに入る。高さはないので、大人用クロスバイクをそのまま積めるほどではない。

燃費

5

冬の氷点下での短距離走行（片道10km通勤）の燃費はICE車同等まで落ちるので、年平均すればICE車比で半分くらいの燃料費に落ち着きそう。

価格

3

車両　6,448,000円。
充電設備(6kW)　約300,000円。

国の補助金　650,000円
自治体補助金　100,000円〜300,000円
燃料費減額（10,000km * 7年として）500,000円
減税（自動車税・自動車重量税・環境性能割）　約100,000円

差し引きして約550万円。同等グレードHV車に約100万円プラスくらいの価格。「次はEVにしようかな」と思えるほどコストダウンしている。

故障経験