トヨタ ヴィッツ 「乗る前に否定するのは :  私も最初写真を見たときには、IQ、ラクティスを思い出した。せっかくのプロポ-ションをぶち壊す変な顔やライン。ただ、実車を見」のユーザーレビュー

ニックネーム非公開さん

トヨタ ヴィッツ

グレード:-

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
-

乗る前に否定するのは :  私も最初写真を見たときには、IQ、ラクティスを思い出した。せっかくのプロポ-ションをぶち壊す変な顔やライン。ただ、実車を見

2010.12.25

総評
乗る前に否定するのは
:
 私も最初写真を見たときには、IQ、ラクティスを思い出した。せっかくのプロポ-ションをぶち壊す変な顔やライン。ただ、実車を見ると、ラクティスは面の変化がきれいなので、結構好みだったりした。
 そして今回も、写真ではエッジが目立ち、背伸びして大きく見せようとした昔の車のようなイメージだったが、実車は絞り込みが強く、塊感があり、なかなか私にはササる造形だった。
 写真や画面だけでその車を否定するレビューもあるが、もったいない・・・・
 ヴィッツはコンパクトカーのあるべき姿を再定義し開発を進めてきたそうだ。しかしそのきっかけはユーザーのニーズに応えるためといういかにもトヨタらしいマーケティング主導なもののようで、その結果トヨタの出してきた答えは、中身が薄いとしか私には思えなかった。
というのもーーー
 公式リリースでヴィッツの特徴としてメーカーが最初に挙げたのが、エクステリアデザイン、そして次が小回りの良さと室内の広さ、紫外線カット窓ガラスについてだ。そしてその次にようやく低燃費、力強い走り、そして排気ガスのきれいさという項目が出てくる。しかし最後が来たのはグレードごとに個性を際立たせたというアピール・・・・
 コンパクトカーのあるべき姿を一から定義し直したという割に、その回答の最初に挙げられるのが、「軽快感と上質感のある『外観』」だったとは、あまり素性のいい車とはいえないように思えてしまった。
 車に触れて感じた長所・短所を上げたいと思います。
:
満足している点
:
△ドアの開閉音△
 余計な音がしない。重い、コンパクトカー離れしている音が短く聞こえる。気持ちいい。
△エクステリア△
 目立つエッジは先代までは弱かった男性ユーザーを取り込みたいという意志の表れだそうだ。方向転換は保守層の反発を招きがちだが、実際の車体は上述した通り塊感があって結構イイ。拒否している人も実車を見てみて。
△価格△
 横滑り防止装置付のグレードにカーテンシールドエアバッグを付けると約139万円だ。スイフトでは約147万円、ラクティス約186万円、フィットは210万円のハイブリッド最上級にオプションで付けないと買えない。マーチに至っては横滑り防止装置のオプション設定すらない。ちなみに新型ムーブでは約165万円。パッソは130万円弱で買える。
△65㎝のカップルディスタンス△
 私のミラが62㎝なのに全幅が148㎝。全幅はヴィッツが20㎝以上広い。サイドクラッシャブルゾーンが片側10㎝ヴィッツの方が大きいことになる。軽自動車などと比べ安心感が格段に違う。
△ヘッドレスト△
 運転席・助手席とも適切に頭部を支える。
:
不満な点
:
▼ハッチバックを閉める音▼
 建てつけの悪い、何かの共振音がした。ドアの開閉音との格差が大きく、幻滅・・・
▼低燃費のカラクリ▼
 マーチが26㎞/Lで出たものだから、後出しジャンケンで26.5㎞/Lにした所がセコイ。やっつけ仕事だったからか、より実用燃費に近いと言われているJC08モードではマーチに0.8㎞/L負けている。これでクラス№1燃費とアピールしているところが、燃費偽装をしておいて燃費№1を叫んでいた傘下のダイハツを連想させて呆れてくる。
▼右Aピラーの死角▼
 4度。
 最新の車にしては太い。
 今や能動安全性は高いとはいえない車とカテゴライズされてしまうのではないか。セールス氏は三角窓の視界のよさを挙げていたが、「サイドウインドウ下端の高さが低いこと」と同じくらいピントがずれていると思う。車高の2mもあるような車ならいざ知らず。コンパクトカーでは安全上意味が薄い。そこに子どもが隠れてしまうというなら、どんなにそこの視界を上げてもしゃがみ込んでいる乳幼児は隠れてしまう。サイドの視界を妨げないゴルフカートにでも乗っているとよい(公道は走れませんが―――)。
▼運転席ポジショニング▼
 座面が高い。下げられる機能が付いていればOKだが・・・確かめられなかった。
細くない右Aピラーが迫り、さらに死角を増やす。危険だ。
▼後部座席ヘッドクリアランス▼
 きちんと骨盤をシートベルトで固定しようと座ると、私の90㎝を超える座高では、天井に頭がぶつかってしまう。結果座面に浅く座る姿勢を強いられる。衝突時膝や腰椎にダメージを受けやすくなる。
▼フロアトンネルを削っている。ハッチバック開口部が大きい▼
「広々してるでしょう」とセールス氏は強調していたが、車体剛性を落とすような真似をなぜするのかというのが私の感想。真逆のスイフトが健全だろう。
◎まとめ◎
 素性がそうだからしょうがないが、「個性個性」と言っておきながら「この車だからこそ」という個性が見えてこないクルマ。ただ、各項目の平均点は高そう。ネガをつぶし、消費者の要望をできる限り取り入れていったという、これも1つの「個性」といえば「個性」なのか・・・中身に個性がないからその代償として外観を特徴の一番手に挙げざるを得なかったのか。
 以上公道には出られなかったが、ディーラーで試乗させてもらって感じたレビュー+αでした。
:
デザイン

-

走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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