トヨタ ヴェルファイアハイブリッド 「現モデルで絶版？中古車なら割安」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

現モデルで絶版？中古車なら割安

2021.3.14

年式

2015年1月〜モデル

総評

アルファードのみとなる次期モデルはRAV4などに搭載される2.5リッターハイブリッドと、3.5リッターV6後継となる2.4リッター4気筒ターボの搭載が有力視されている。また、中国などで販売されているアルファードのレクサス版となるLMも次期モデルから日本導入されるようだ。

満足している点

現行モデルのビッグマイナーチェンジ以降、アルファードが大人気車になったのと対照的にヴェルファイアは失速してしまったこともあり、アルファードに勝るところはなく、ヴェルファイアのスタイルが好きな人なら、大幅値引きで買えばいい。

不満な点

現行モデルで絶版となる可能性が極めて高いことに尽きる。そのため現行モデルのリセールバリューはアルファードに劣ると思うが、逆に考えると先々に中古車で買う人が乗りつぶすというなら、ヴェルファイアの方が安く付くだろう。

デザイン

3

先代モデルと現行モデルのビッグマイナーチェンジ前までは、2段式のヘッドライトによるスポーティーかつ押し出しの強さによりアルファードより売れていたものの、ビッグマイナーチェンジ後はトヨタの原則全ディーラー全車種扱いの開始もあり、一気に形勢逆転。クルマのデザインの重要さを象徴する好例となってしまった。

走行性能

3

3.5リッターV6は迫力あふれる絶対的な加速力に加えゆとりも魅力で、現行モデル限りとなる可能性が高いので、欲しいなら今のうちに買っておくといいだろう。もっともコストパフォーマンスがいいのは2.5リッターガソリンだ。

乗り心地

3

乗り心地も当然アルファードと同様だ。ただアルファード&ヴェルファイアはダンパーを良質なものにすると乗り心地が劇的に向上するので、購入後5000km走っても不満を感じるなら、ダンパーのモディファイを考えるといいだろう。

積載性

5

積載性を優先したいというなら、2列目がベンチシートとなる8人乗り仕様の方が2列目シートを前方に出せるため、長さを稼げる分だけ最大荷室長が延びるのを頭に入れてほしい。また8人乗り仕様は1列目と2列目、2列目と3列目というフルフラットモードも持つ。

燃費

3

燃費に関してアルファードで書いたことに補足すると、2.5リッターガソリンにオプション設定されるアイドリングストップは費用対効果が薄いので、装着する必要はない。またハイブリッドも費用対効果は薄いので、｢ガソリン代で元を取る｣という目的で買うことはやめた方がいいだろう。

価格

4

ヴェルファイアはトヨタの原則全ディーラー全車種扱いもあり、現行モデル限りとなるのが確実なため、リセールバリューがアルファードより不利になる可能性がある。そのためヴェルファイアを買うなら大きな値引きを要求したい。