トヨタZ10系ソアラについて質問です。

Question

ある評論家の書籍に自動車製造会社のエンジニアたちを交えてZ10系を現代の視点で再評論する、という記述がありました。

エンジニアの一人にソアラに否定的な方がおられ、ソアラはデザイン、企画だけの技術的に見るべきものもない車と評価されておりました。

メカニズムに関しては70年代の技術に過ぎないと。
デジタルメーターも陳腐、面一化されたエアコンのスイッチも手探りで操作できないと。

個人的に私はこう考えております。
Z10はZ20に比べあらゆるところが荒削りであるが、乗り心地も良かったし、とても上品な車だったと思います。

メカニズムに関しても、革新的な技術を使うよりも既存の技術を採用することで信頼性を高める、という意図もあったのではないでしょうか。
デジタルメータ―の意匠の可否は個人の好みだし、エアコンのスイッチをそもそも運転中に手探りする方が危ないと思います。

私はZ20こそ最高の車だと思っているので、そのベースになったZ10を客観視出来ないのも事実です。

そこで皆さんのご意見を伺いたいです。
Z10ソアラは、「デザイン、企画だけの車」でしょうか？

Answer 1

ソアラは、メルセデスベンツ・SLクラスみたいな高級外国車と渡り合える車という企画で開発された。しかし結局、企画倒れで、Z10/20が海外に輸出されることはなかった。海外に輸出できるようになったのは、ようやくZ30（レクサス・SC）になってから。
Z10が成功したのは先行販売されていた日産レパードのスペックを上回るように設計したので、国内販売が伸びただけ。これは日産サニーとトヨタカローラ以来の、トヨタの常套手段だな。
ソアラは技術的には何の革新性もなかったが、快適に乗れるという点は評価しても良いと思う。ただし海外で高級車として競争できるような代物ではなかったことは確かだ。