トヨタ ラクティス 「進化と退化」のユーザーレビュー

進化と退化

2020.7.24

総評

シャシーや足回り、CVTなどの車の基本的部分には100系ラクティスよりも確実に進化しているのが感じられた。その一方でメーターなどの主に装備面でコストや販売価格を意識しての退化した部分も多く見られた。だか、コンパクトで荷物もそこそこ積めて、走りもすごく良いわけでもないが決して悪くないという、この手の車は新車では売れない今のご時世だが、１人で荷物を載せて車中泊や買い物にはお勧めできる車です。中古で値段も手頃ですし。

満足している点

100系で不評だったCVTの性能が改善されていて、イヤなもたつき感というかワンテンポ遅れる感が感じなくなっている。Dレンジでの走行はもちろん、マニュアルシフトでの接続感も良い。あとステアリング形状とシフトノブの大きさや太さも100系より良い。
100系同様、120系でも1.5L車にはクルーズコントロールの標準装備が嬉しい。

不満な点

グレードのせいだから仕方ないが、ステアリング＆シフトノブの素材が本革では無くウレタンなのが残念だ。形状や大きさなどは良いのだから、ここは全車本革仕様としてほしいところ。メーターも非常に見にくい。100系のステアリングの上にある、あの位置は凄く良くて目線を下げることなく確認できるが、ステアリングの中にしたことで、かなり視線を移動しなければならない。さらにメーター内のインフォメーションディスプレイの位置は最悪だ。スピードメーターの更に下側なので、もっと視線を下げる必要があって確認に戸惑う。
100系では標準だったチルト＆テレスコも120系ではチルトのみなので、シートポジションの調整幅が狭い。
外装では100系の1.5L車には標準だったルーフスポイラーが無いこと。メーカーオプションのフルエアロは120系になってもカッコ良いので装着車を時々見かけるが、後ろ姿を見るたびにがっかりする。100系のメーカーオプションのフルエアロ装着車はどこから見てもがっかりすること無いのに・・・

デザイン

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走行性能

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1NZ-FEとの組み合わせは変更ないが、CVTの性能が向上していて100系を運転しているときに感じるもたつき感が減っている。通常のDレンジで走行してもシフトチェンジにワンテンポ遅れる感だったり、マニュアルモードでドライブしてもチェンジの接続が良くて快適になっている。これでパドルシフトも装備されていればいうこと無しなのにSグレードのみとは、もったいない。

乗り心地

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格段に能力が上がっいているとも思えないが、悪いわけでもない。可もなく不可もなくだが、ノーマルだけどコーナーでは、それなりにしっかりと踏ん張りが効く。100系はノーマルもベースとなっているVitzより優秀だったけど。
シートは100系よりも横幅が若干大きい印象でヘッドレストが大型になっているのも良い。

積載性

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100系の後部ダイブインシートの２アクションに比べてレバー１つのワンアクションで後部シートが簡単にフラットになるのは良いです。

燃費

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3日だけの乗車なので不明

価格

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故障経験

不明。細かい変更はあるだろうが基本的に100系と同じ1NZ-FEなので、スロットルバルブにカーボンが堆積するトラブルは充分に起こりえると予想する・・・