乗って驚いたistより遥かに優れた小型車
先般、不幸にも我が家のゴルフⅤ・GTIが貰い事故にあい、加害車両の方のご好意で代車として、
ラクティス1.5
2008.4.16
- 総評
- 乗って驚いたistより遥かに優れた小型車
先般、不幸にも我が家のゴルフⅤ・GTIが貰い事故にあい、加害車両の方のご好意で代車として、
ラクティス1.5Gが暫くやってきました。
実は、最初に我が家にやってきた代車は、現行型istでしたがあまりの乗り心地の悪さに家族全員が、
近距離でさえも車に酔ってしまう為に仕方なく交換して貰ったのです。
当方は、以前のレビューでも既に書きましたが、平日はキューブ・キュービックを使うことが
多く、この度のハナシは、代車の対象となったゴルフではなく、あくまでこのキューブ・キュービックや
乗り心地があわず替えて貰ったistとの比較を規準にコメントしてゆきたいと考えております。
正直な所、はじめにやってきた 新型istは 散々でしたので、ラクティスも正直最初は、ぜんぜん
期待しておりませんでしたが、<istよりも少なからず家族の不満が解消できれば・・程度で>
istと交換早々から、そのあまりの違いに驚いた次第です。
型式はどちらもが、ほぼ同じような名称ですので(どちらも1500のGグレードで比較して)
<istは車両型式 DBA-NCP110 、ラクティスは車両型式DBA-NCP100となる>おそらくistは
ラクティスのWIDE版的な位置付けのはずなのですが、乗り心地は『天と地』程に違いました。
ナローBODYでistよりコンパクト、先に開発された、車格も下のはずのラクティスの方が、
なぜか後発でやや大きく高価なistよりも良いのです。
正直信じられませんでしたが、細かくチェックしてゆくうちに、理由が、にわかに判ってきました。
istは前後、サスペンションの形式やエンジン<1500cc>とCVTは同じですが、トレッドが広く
<ココまでは良いのですが・・>同じ60偏平の16インチタイヤですが、ラクティスより2cm幅広の
195サイズをはいています。
一見コレは、グリップレベルを向上しそうにも思えるのですが、ラクティスベースの足回り
にはマッチしていないが為に結局istの乗り心地を悪化させる元凶となってしまっているのです。
istはホイールベース、トレッド、サスペンション、タイヤサイズのバランスを煮詰めず安易にワイド
BODYに合致する幅広タイヤを微妙なセッティンングを煮詰めずに採用したのでしょう。
- 満足している点
- 兄弟車のistとの比較はコレぐらいにしておいて<istの欠点を書く目的ではないので>事実上のメーカーライバルとなるキューブ<キュービック>との比較してみました。
キューブのライバルは一見bBと認識しがちですが、4AT同士ならそうだが、キューブはCVTグレードがあり(初代の1400ccですが)当方はそれにのっており気になります。
①内装の質感・・コンパクトクラスでも流石はトヨタ内装。キューブの四角基調デザインに対し徹底した丸基調のコンセプト。ソフトタッチで質感も高く、メーターも発光式採用、安っぽさが少ない。インパネから生えるジグザグゲート式<旧ベンツ方式>のATゲートは革まきで操作性も良く、istとは比較にならないほど使いやすい。パドルシフトもステアリングとのマッチングが良いし、インパネ廻りの収納スペースのデザイン凄かった。
②乗り心地とハンドリング・・16インチの60偏平タイヤながら、14インチの65扁平のキューブと乗り味は差は余り感じない。勿論、トヨタ純正シートのクッション性のメリットがかなりあると思う。ハンドリングは現在使用中のキューブも結構気に入っていたが、流石は60偏平で高速域での初期応答性やコントロール性はキューブの一枚上手だった。キューブのようなデザイン面の派手な演出は無いが、純粋にハンドリングが楽しめるコンパクトクラスのハイトミニバンと感じる。
③ラゲッジについて・・・この形の車を択ぶ上で外せないのが、荷台の使い勝手のよさ。キューブキュービックは、3列目を倒し、2列目もたためば結構広いフラットスペースがあり、ユース面ではかなり気に入っていたが、ラクティスは床部分が更に低く重量物の積みおろしは更にラク。またドアも横開き式ではなくワゴン式に上に開くので、特に縦列駐車時などの荷物積み下ろしはキューブより遥かに便利。セカンドシートはヘッドレストを抜くことなくたため、フルフラットで◎。
総評として、キューブ・シリーズと、ラクティスは正直、甲乙つけがたい。
割安感は、末期モデルながらキューブ・シリーズに軍配。特にナビ付きはそう感じる。
ハンドリングと、内装の高級感は文句無く ラクティスに軍配。でも、加速性能や登坂性能、ドライビングのトータルフィールはキューブ・シリーズに軍配。個人的に、デザインセンスを感じるのはキューブ・シリーズ、総じて無難なデザインはラクティス。 どちらも、本当に良い車。
- 不満な点
- エンジンは1500ccなのに、当方のキューブ1400cc(既に4年半目で11万キロ走行車)と比較しても
なぜかパワフルに感じない。
カタログスペック上はパワーウエイトレシオを見ても本来差はあるはずだがCVTの変則タイミング
や車重のせいかラクティスのパワフルさを感じられなかった。
特に4名乗車でACオンなら、なぜかキューブ1400ccのほうが登坂力が強く感じた・・。
CVTの味付けでは、あとパワーモードを選択した際にキューブは低速域では通常モードと余り変わらない出だしだが、ラクティスの場合は、全般的にCVT比が引くなるのかギクシャクする。
その分、パワーモードの加速感はキューブより良いと感じる。ブレーキは、タッチも含めキューブは絶妙。
ABSの効き方もラクティスより自然に感じた。エンジン音(メカノイズ)に関して、室内への浸入音は
キューブの方が明らかに静かだった。防音材などをふんだんに使っているはずのトヨタが、ニッサンよりうるさかったのは正直想定外だった。
小回り性能も、大きさはほとんど変わらないキューブのほうが、5人乗りも、7人乗り(キュービック)
の方でもラクティスより最小回転半径が小さい。つまり、小回り実用性はキューブ兄弟が優れる。
細かい部分では時計のリセットボタンが、ハザードスイッチのすぐ下にあり、2回も時計をリセット
してしまった。
丸イメージのインパネデザインのためとはいえ、この辺は一寸考えるべきだと思う。
デザイン全体として、キューブはとにかく四角を随所に強調したデザインにたいして、ラクティスはあくまで、対照的に丸を強調したデザインとなっているため、実際には車幅などはキューブを上回るにも関わらず、視覚的に小さく見える。
室内の空間も本当はラクティスが大きいのにこちらも視覚的には小さく見えてしまう。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験