トヨタ プリウス 「過激なドライブフィールとアンバランスな内外装」のユーザーレビュー

過激なドライブフィールとアンバランスな内外装

2024.9.16

総評

楽しく、刺激のある運転が楽しめる。
最早ファミリーカーという枠に収まらない力強さやレスポンスを持っている。
しかし、上記のような長所を手にした代償に多くのものを失ってしまった印象を拭えない。
現在乗っている50プリウスから乗り換えたいとは思えなかった。
また、私の搭乗したグレードは"G"だったことから、他のグレードでは異なる部分もある為注意。

満足している点

"プリウス"とは思えないドライビングフィール。2Lエンジン+モーターの加速力、硬いセッティングのサスペンション、そして一番気に入っているハイレスポンスなコーナリング性能。乗っているとファミリーカーであることを忘れてしまう。それでいてクルコンや電子サイドブレーキ等の快適/安全装備も完備している。

不満な点

沢山あるが、特に気になるのは内外装のアンバランスさ。私はデザインに関してほとんど知識がないので過ぎたことは言えないが、外装はスタイリッシュなのに内装が安っぽすぎる感覚を抱いてしまった。社外パーツで樹脂部分をグロスブラックにすれば、多少は改善されると考えている。

デザイン

2

〇外装はローアンドワイドが強調され、かなり先進的で悪くない。今までのプリウスらしいデザインも残しつつ近未来的なデザインに落とし込まれている。
×非常に樹脂が目立ちチープさが際立つ。特に外装からは想像も出来ないレベルなので困惑してしまう。
×助手席型のインパネにはアンビエントライトが装備され、デザイン自体も多少は凝っている。しかしそれ以外のプラスチック感が悪目立ちしてしまい、結果的に悪い印象しか残らない。

走行性能

4

○ローアンドワイドからなる直進安定性は見た目通りで良い。
○エンジンは2Lになったことから、力強く加速してくれる。
○コーナリング性能が高く、硬めの足とも相まってとてもスムーズに曲がる。

乗り心地

2

△サスペンションは硬めだが、致命的な硬さではない。少し気になる程度。
△近年のHVカーと比較するとエンジンの唸りがかなり車内に響く。50プリウスと比べると排気量が拡大しているからか、体感できるレベルでエンジン音が聞こえるようになった。
△ロードノイズは拾う。これは低扁平タイヤの影響もあると考える。上述のエンジン音と相まって、最近のHVカー比で見ると音は大きめ。
✕天井が低い(車内が狭い）。乗降はもちろんのこと、身長の高い人は運転中も車内の狭さが気になるかもしれない。また、天井が低いが故にファミリーセダンとしては致命的に後部座席が狭く、長時間の運転には気を使う必要あり。

積載性

4

○ハッチバックセダン相応の積載性能。もちろんトランクスルーも可能。

燃費

5

○多くを語る必要は無いだろうが、圧倒的な燃費性能。

価格

3

購入はしていないのであくまで私の主観だが、コストの掛け方が良くも悪くもトヨタらしい。
総じてみれば値段相応なのではないだろうか。

故障経験

所持していないので無評価。