トヨタ プリウス 「凄みを感じる完成度」のユーザーレビュー

凄みを感じる完成度

2018.7.14

総評

販売開始から1年後ぐらいは売れ行きが落ちたようですが、安定して売れているようです。このモデルも先代のプリウスも、見かけない日はありません。売れるのはそれなりの理由があります。驚異的な燃費と、快適な移動空間を兼ね備えた唯一無比のクルマです。不満な点として挙げているのも、コンセプトとしては十分理解できるものなので、バランスの取れた素晴らしいクルマだと思います。
不満ではありませんが、何故か愛着のわかないクルマでもあります。あまりにも出来の良いモノに対して、空気のように感じて出来て当たり前になってしまうからでしょうか。こんなスゴイ車をトヨタが作ってしまったら、他社は大変ですね。でも、機能性能が素晴らしいからといって、必ずしもベストではないということを、このクルマやトヨタが示しているような気がします。凄まじくいい機能性能のクルマですが、あって当たり前になってしまいます。

満足している点

まずは燃費。そこらの買い物に使って20km／L以上走るうえに、いざという時にはガソリンエンジンにモーターが加わったパワーで猛然と加速することが可能です。
次にハンドリング。スポーツカーのような鋭さはありませんし限界も高くありませんが、低い重心から意のままに安定してトレース出来るハンドリングは素晴らしいです。
三つ目は、乗り心地と静粛性です。移動空間として快適なレベルに達しています。

不満な点

デザインは好き嫌いが出るようなものです。ただ、オリジナリティはありますし、遠くからでもすぐに分かることは、褒めてもいいと思います。
後席の居住性が良くないです。空力を優先したパッケージなのですが、ここまでしなくても良いのでは。全体的なプロポーションを考えても、もう少し後席のヘッドルームを確保してほしいと思います。

デザイン

4

走行性能

5

低重心の感覚でハンドリング出来る走行性は良いです。エンジンとモータを組み合わせたパワーもそこそこあって、加速も不満はありません。

乗り心地

4

破綻のない良い乗り心地です。

積載性

3

普通です。5ドアハッチバックとしては標準的な積載量です。ただし、テンパータイヤを載せていない状態で、です。
昔のクルマと比較して唯一進歩していない（というか、物理的な限界で仕方がない）ところです。

燃費

5

このパワーからは、驚異的な燃費が出ます。20km／Lを下回ったことがありません。概ね22～24km／L、最高で27km／Lぐらいです。
でも、いまどきはこの燃費がアタリマエのようになってしまいました。すごい燃費なのに、感覚が麻痺しているようです。

価格

4

故障経験

なし。トヨタですから(笑)