かーおぶざいやぁ
受賞おめでとうございます。
“今年の車”と言えば確かにこのプリウスでした。
エコ減税と相まって強烈なお買い得感たっぷりなこの車の異常
2009.10.23
- 総評
- かーおぶざいやぁ
受賞おめでとうございます。
“今年の車”と言えば確かにこのプリウスでした。
エコ減税と相まって強烈なお買い得感たっぷりなこの車の異常な売れ方。今注文しても入手できるのは来年の夏。中古車のほうが新車より高いといった逆転現象。
来年車を買い換えるというボクにも「プリウスにしたら?」という周囲の声が圧倒的でした。
去年のiQがカーオブザイヤー受賞した時は「iQ? 何それ?」という状況でしたが(当時まだ発売されてない車だったわけだから当たり前か)、今回は皆納得の受賞でしょう。
とはいえ、個人的には昨年のiQのカーオブザイヤー受賞のほうがまだましだったように感じる。iQの狭い室内で縮こまって我慢して移動することは(従来のほとんどの車で同じ距離を移動することに比べれば)エコであっても、このプリウスは何をどうしたってエコじゃない。
このプリウスは他の人にとても薦められるような車じゃないし、周囲から薦められることに不快感を感じる車なのだから。
- 満足している点
- ナゾの制度であるエコカー減税で100%の取得時税金免除が受けられること。世界一燃費がいいこと。車格装備内容の割りに本体価格が安いこと。
・会社内で話題になること。「山田さん、新しいプリウス買ったんだって~?」
・・・iQとかじゃこうはならんわな。
- 不満な点
- 大嘘つきコンセプト。
“新しいプリウスは、「世界最高の環境性能」と「走りの気持ちよさ」の両立をめざした・・・”
ははは、ワロス
トヨタ式の大きなモーターとバッテリーの必要なハイブリッドは、製造時に従来の車の約4倍の環境負荷を与えるとされる。
(従来の車を製造するのに必要なエネルギー量は、その車が8万~10万キロ走行するのに必要な量と同等とされるのだから・・・)
製造時の環境負荷が大幅に高まってしまうのは大容量バッテリーのせいだが、このバッテリー製造を中国の下請けに任せているトヨタは、日本国内でこのバッテリーを組み付けるだけなのでトヨタはその環境負荷は「与えていない」ことにした上で、製造時の環境負荷を低く見積もってアピールしている。
実際にはこれほど環境負荷の高い車は他にないだろう。アメ車でもここまで環境負荷の高い車はない。これを超えるのはエスティマのハイブリッドやクラウンのハイブリッドあたりくらいか?
中国だろうが日本だろうが同じ地球の上。与える環境負荷は一緒だろ?
(いやむしろ、効率が悪くて排気排水汚れまくりのまま垂れ流す中国で生産するほうが環境負荷は高いか)
走りの気持ちよさが欠落しているのは今更述べるまでもないとしても、「1.8lながら2.4l並みの加速」を謳いながら、サーキットのラップタイムは660ccにも劣るのはどうかと。
「サーキットを走らせるような車ではない」という意見にも同意するし、別にサーキットのラップタイムが車の良し悪しを決めるとも思ってないが、極端に排気量の割りにサーキットで遅い車は必ず「曲がる、止まる」性能が極端に落ちるわけで、この車の動的安全性には疑問を感じざるをえない。
(実際、海外のサイトでプリウスのレーンチェンジテストで、ハンドルは切っているのにほぼそのまま真っ直ぐつっこむ動画が公開されている)
他にも、大きなモーターのせいで人体に健康被害をもたらすレベルを大幅に超えた電磁波が室内で検出されていたりする。いろんな意味で「危ない車」だ。とてもじゃないが運転できない。
まさに、悪貨が良貨を駆逐するこの時代を象徴する車なんだろうな。
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