夢のある車なのだから夢を売って
母が乗り始めて1年半&16000キロ、私もそれなりに乗る機会がありましたので、ご参考までに。
総じて、とても安くてスマ
2011.7.12
- 総評
- 夢のある車なのだから夢を売って
母が乗り始めて1年半&16000キロ、私もそれなりに乗る機会がありましたので、ご参考までに。
総じて、とても安くてスマートな日常の足、間違いなくベストバイのコンパクトカーのひとつ、だと思います。
そして、プリウスというコンセプトを打ち出した志の高さには感服します。
が、生産における規模の経済性を確保すべく、優れたコンセプトを消費してしまうようなトヨタのやり方には反対です。
これだけの燃費をたたき出す車が作れるのなら、企業戦略として、「イイモノ感」や「新しいモノ感」をより前面に出したクルマ、「ドライブの楽しさ」を前面に出すためのコストをかけたクルマ、などから先に出すべき。「日常の、フツーの足」「カローラの代わり」から入ってしまい、ぎりぎりの原価削減に走ったがゆえに、こういってはなんだが、夢の乗り物がつまらない家電製品に成り下がった悲哀を感じてしまうのは、私だけではないと思います。
- 満足している点
- 外観は、いままでの車にない空力を極めた「プリウスらしさ」が感じられてよい。街にあふれてしまっているが、風景に溶け込む佇まいが美しい。
街のり実燃費で20キロを大幅に超えられるのは驚異。
アクセル開度とトルクの出方の制御がこなれてきており、パワーもこれで十分というか、力強さすら感じる。エンジンノイズも適度に抑えられ、商用車のようながさつな音もなくなった。
パワステの感触が割りと良い。(もう少しガシッと剛性のある感じになるともっと良い。)ハンドルも握りやすい形状。
フロントシート形状がよく、長く座っても疲れない。なんとなくヘタリが早そうですが。
ダッシュ周辺の内装の質感は価格以上と感じました。シボもニュージャンルのクルマらしく特徴的で、組み付け精度も高いです。
意外と積載力あり(大型のトランクと大きなベビーカーと小さなダンボールとバッグ2つを飲み込んだ)。後部座席の広さも十分ファミリー用途に足るものです。
メーターやナビの位置が適切で、安全運転に寄与する構成です。最近のレクサスみたいに変に凝ったリモートタッチでもなく、単純なタッチパネルなのも良いと思います。
- 不満な点
- ブレーキの利き始めにゲインが大きすぎます。不自然極まりない。
リヤシートの形状が今一歩で、落ち着かないのが気になります。広さはあるのですが・・・
4人+荷物満載だと車体がヨレる&サスが底つきを起こすのがわかります。一人でギュンギュン乗っていると気づきませんが、いろんな席に乗ってみると車両の重さとコスト削減による限界が見えてしまいます。なぜ、トヨタのサスペンションはある程度劣化するとドタバタ異音を発生するようになるのか。これまでビスタ、ハリアー、プリウスと3台続けて同じ症状です。
ドア周辺の内装のペナペナ具合に「安物感」が出てしまっているのが残念。トヨタ車、レクサス車に共通の印象を持ちます。軽量化のために行っている企業努力なのかもしれませんが、イイモノ感を損ねてしまっている感じがします。
シフトレバーって、これレバーである意味はあるんでしょうか。こんなにわかりにくいものにするぐらいなら、スイッチにでもしてしまえばいかが。
Pスイッチと足踏みPブレーキがあるのは、なぜでしょうか。スイッチで統一してください。
なにより、安全装備てんこ盛りなだけではなく、度肝を抜くプレミアムさを押し出していかなければ、かつてのクラスレスなプレミアムカーもあっという間にカローラに成り下がってしまう。(狙ってそのようにしているんでしょうが。)例えば、炭素繊維素材、新世代直噴エンジン、ランフラット、アイサイト、アクティブステアなど、先進技術のショーケースにするなどしてプレミアム価格で売り出すような気合がほしい。(CT200h、自分的には超中途半端・・・)
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