工業製品として優秀
2008年式、走行6000キロの個体を3週間、700キロほどレンタカーで乗りました。
所有したわけではありませんが、それなりの時間
2009.7.14
- 総評
- 工業製品として優秀
2008年式、走行6000キロの個体を3週間、700キロほどレンタカーで乗りました。
所有したわけではありませんが、それなりの時間と距離を共にしましたので、こちらでレポートさせていただきます。
普段はメルセデスのCLS500に乗っていますが、事故に遭い修理に伴い代車が必要となりましたので、旧型とはいえハイブリッドに乗ってみたいと思い、プリウス指定で借りました。
なお、トヨタ車は以前カローラとアルデオに乗ったことがあります。
久々にトヨタの車を運転しましたが、期待していたより足回りもよく、また良くも悪くも車が軽くてカジュアルな乗り味で、セカンドカーなら十分なものと感じました。走りも普通で許容範囲です。そして、これまでならば、ハイブリッド車であることそれ自体がファッションにもなりました。これからは本格的な普及に入り、そういう観点はなくなるでしょうから、距離を乗る方、アイドリングの多いような利用をする方(子育てや介護、タクシー、車中で少し仮眠を取るような形態のレジャー旅行・・・)にはオススメということになるでしょう。(私はさほど距離も乗りませんし、車に対して平均的な方よりはおそらく嗜好性が強く現時点ではハイブリッドの利点で味の部分をギブアップできないので、多くのメーカーがそれなりに数をこなして選択肢が増えるまでハイブリッドは待とうと思いました。)
- 満足している点
- 燃費は、高速では法定速度+αで18キロ前後、一般道では都内都心部で休日利用で24キロ前後と、思った以上の伸び(私はどんな車に乗っても平均的な方より燃費が伸びる傾向にあります)。レビューで燃費に関する不満を書いていらっしゃるのも見ますが、これだけ伸びれば私は全く文句ありません。
ハイブリッドの利点として気付いたのは、エンジンをオフにしたままで長時間車内でエアコンを効かせられることです。子連れでいると突然泣かれてオムツを替えたりということもありますが、これなら安心してとまってエンジンのとまった状態で車内で作業をしてしまえます。
車内は思っていたほど狭くなく、大人2名+チャイルドシートでもひろびろ。トランクはベビーカーを入れるとゴルフバッグが入らないのはちょっとした難点。
トヨタの足回りには良いイメージがありませんでしたが、この車は期待以上でした。それなりのコーナリングスピードでも安定して走りますし、いなしのしなやかさも一昔前のトヨタ車のそれとは感覚が違いました。
静粛性は確かにカローラクラスの一般のエンジン車よりもかなり静かだと感じました。もっとも、無論クラス・カテゴリーなりです。エンジン音などの心地よさは求めるのは無理があると思います。
細かい部分では、スイッチ類やナビの操作性はやはりさすがトヨタ。使い勝手のよさは素晴らしいと思いました。
- 不満な点
- アクセル・ブレーキの操作はやはり普通の車と比べてしまうと気を使います。アクセルについては時々エンジンが突然かかってつんのめったり、ブレーキについては回生ブレーキのオンオフの非連続性でタッチが難しくなったり。
パワープラントについては、やはり1.5Lのエンジンだけで走っている場面ではそれなり、です。モーターが効いた場面でも、パワフルとは感じません。1.8Lのエンジン車(プレミオとか)くらいの感覚です。
スタータースイッチはブレーキを踏んでいないと走れる状態にならないのですが、それを知らなかった私は当初道の真中で立ち往生しました。慣れの問題ですし安全のための設計上の配慮でしょうが、やや戸惑いを感じます。
後方視界は今一歩です。バックミラーが小さいのもあるのでしょうが、リヤウィンドウも狭く、表現が難しいのですが、後ろに得も言われぬ閉塞感のようなものを感じます。
あとは細かいですが、ドアをリモートキーでロックしたらオートでミラーをたたんでほしいとか、バックドアの開閉が重いのでスムーズにするなり電動化するなりしてほしいとか、グローブボックスの中にフェルトくらい張って中の物が動く音を消してほしいとか、細かい部分で改善余地は感じました。
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