トヨタ プリウス 「エポックメイキング・エコカー 初代の登場からもう10年。早いものです。 この車が出た当時、私はまだ自分用の車をもっていなかったので、レンタカーをよく使」のユーザーレビュー

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トヨタ プリウス

グレード:-

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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エポックメイキング・エコカー 初代の登場からもう10年。早いものです。 この車が出た当時、私はまだ自分用の車をもっていなかったので、レンタカーをよく使

2007.11.8

総評
エポックメイキング・エコカー
初代の登場からもう10年。早いものです。
この車が出た当時、私はまだ自分用の車をもっていなかったので、レンタカーをよく使っていました。
プリウスが配車されると、最初は興味本位で借りていましたが、やがてその快適さと燃費のよさからすっかり気に入り、以後はこればっかり借りていました。
レンタカーでしか使ったことがないのに、トータルで10,000km以上は乗ったと思います。
口が悪いですが、「他人の後出し、いいとこ取り」が目立つトヨタ車にあって、
自ら先陣を切ってエコロジーを世に訴えたこの姿勢は大いに買えます。
(取締役会で他社に先駆けるのをためらった役員を、当時の社長が鶴の一声で鎮めたそうですね)
もちろん、駆動用の電池を新たに作るための資源・エネルギー、ひいては車そのものを新しく
開発することがエネルギーの消費だという意見は一理あるでしょう。
しかし、技術の革新をもって今より少しでも良い結果を出そうとするのは科学の必然たる姿。
化石エネルギー依存を大々的に変えることがまだ困難な現在、可能な限りガソリンを有効に
使えるシステムのひとつを自力で作り上げたこと。
しかも使用にあたって特別難しい知識もいらず、従来どおりの運転を可能にしていること。
世界のトヨタも、化石燃料で動く車の未来は決して楽観できないと危惧している真摯な姿勢が
伺えます。
登場から10年。レクサスLSに搭載のハイブリッドシステムで、ひとつの完成を見たと
私は思います。
しかし、それもこれもこの車があってこその話。
日本の自動車史はもちろん、世界の自動車史にも、この車のもたらした業績は
今後必ず書き記されていくことでしょう。
満足している点
・ハイブリッドシステムにより、従来では考えられなかった燃費を実現したこと。忘れもしないが、最初に借りてドライブした時、都市内~郊外道路~高速と往復したのだが、平均燃費がリッター20km。しかも全然エコドライブなんてしていなかった(高速は相当踏んでおり、法定速度を大幅に上回って走行した区間もあった)。
・上記の理由で燃料費がそれほどかからず、結果としてレンタカー代が割安になった。以来、レンタカーで普通の乗用車を使う場合はプリウスしか借りていない。
・ハイブリッドを除いても、車の「素の部分」がよくできている。居住性は不足を感じず、4人のための空間が充分に用意されているし、乗り心地も適度にやわらかい。見かけは1.5Lクラスのセダンだが、ワンクラス上の居住性と乗り心地だと思う。
・スタイルは一見妙な形のセダンに見えるが、当時としては程よく先進性を含んだスタイルで今見ても古さを感じない。マイナーチェンジでバンパーやドアモールのウレタン部分が無塗装からボディ同色になったが(セールスが言うには、「200万円代の車としてはふさわしくないとユーザーに言われたから」だそうだが)、MC前後の2台を並べてみると、面白いことにウレタン無塗装の部分を残しているMC前の方がボディデザインを引き立たせている。
・信号待ちなどでアイドルストップするが、リスタート時もほとんど違和感なしに発進していくのは見事。複雑なメカニズムを新たに作るというのは大概どこか解決できない部分が残っていたりするものだが、さすがトヨタというべきか、従来の車とほぼ変わらぬ運転スタイルでよいレベルまで持ってきてから世に出したのは技術の高さを感じる。
・アイドルストップ時、当然ながら周囲の音が鮮明に聞こえるのだが、「車道上・乗用車の中にいる」という状況でそんなことをしたことがなかったため、異次元の体験をしているようで驚いた。交差点の先頭で止まると横断歩道を渡る人の話し声が普通に聞こえてきたり、秋の田舎道では虫の鳴き声が散歩している時のように聞こえてくる。
不満な点
・走行性能については従来の日本車並かそれをやや上回っていると思うが、唯一気になっていたのが直進安定性の弱さ。聞けばサスペンションジオメトリーを燃費向上狙いのセッティングにしてあり、特にキャスターアングルは立て気味になっているとのこと。優れた燃費が安定性と引き換えというのはいまいち納得がいかない。標準装着のタイヤもこの車体からするとちょっと細い。
・極低速ではモーターのみでの走行になることが多いが、これ自体は悪くない。しかし、大半の人はエンジン音を聞いて周囲に車が近づいていると認識するわけだから、気づいてもらえないことがあった。都心部あたりで人車が混在してノロノロというシーンならクラクションを鳴らせば済むが、危ないのが駐車時。実際、この車がバックで近づいてきたが、後ろを向いていたため全く気がつかず轢かれてしまったという子どもを知っている(スピードが出ていなかったので打撲程度で済んだとのこと)。進行方向の確認はドライバーの責任ではあるが、この無音ぶりでは余計な気を遣うこともしばしば。コーナーセンサー、バックセンサーの類は標準装備としておくべきではなかったか。
・駆動用電池をフル交換すると約36万円かかる(ディーラー確認済)が、ほとんどのユーザーがこれを知らない。5年または10万km保障ではあるが、当然期間が切れれば有償…となるかと思いきや、有償で電池交換をしたという人の話を聞かないところを見ると、黙ってサービスとしている模様。今後へ向けてのデータ取りのためとは思うが、それならなぜこういったことを正直に話さないのかと思う。技術上秘密にしておきたいことは話さないでもいいのだから。
・都市部を走っている分には全く問題ないが、高速を連続走行したり山道を含めて走ったりすると例の亀マークがチカチカ点く。よく言われるが、バッテリーの容量が改善されないうちはゴー・ストップで頻繁に充電ができる都市向きのシステムなのだろう。これは短所というより今後更に頑張って欲しい部分。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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価格

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