トヨタ プリウス 「ハイブリッド戦略の新たな局面」のユーザーレビュー

ハイブリッド戦略の新たな局面

2017.3.11

総評

奇をてらった外観だが、これからも沢山走り回るだろうから、目立たず周囲に調和することに違いない。

初代プリウス発売後20年。当初はハイブリッドなど珍しいモノという印象が強かったように思うが、現在は普通になっている。10系から乗っている人からすると格段の進化、50系が初めてのプリウスな人は幸せであろう。

私のこれまでのトヨタ車に対する認識として、万人受けするシャシーセッティングであり、攻めると悲鳴を上げるタイヤと闘いながら乗るという感覚があったが、そこからすると量販車種がここまで煮詰めて来たことに隔世の感がある。

50系のPHVも発売されたが、珍しいどころか、むしろ積極的に選択したい車に仕上がっているのではないかと思う。価格も段階を踏んで下がって来ると、PHVは一気に普及すると予測する。

これまでのハイブリッド戦略も新たな局面を迎えているのだろう。この車のこれまでの功績に拍手を送りたい。

満足している点

「満足」ではなく、30系比較において
①ドアの閉まる音が格段に良くなった。
②天井が低いと思いきや、居住スペースは広くなったように感じる。
③同じような踏み方で、モーターの優先度が増し、エンジンの稼働率が下がったように感じる。
④シャシー全体のバランスに一段磨きがかかったような印象。
⑤Aピラーからドアミラーにかけての死角が減少し、視認性が良くなった。これまでコーナーの奥を見るのに頭を動かすような動作が必要な時もあったが、ようやく解消されたようだ。
⑥リアシートをたたむ際のレバーが使いやすい。同時にこれまでリアシートに置いていたものが下に落下することがあったが、それも無くなったのは朗報。

不満な点

同様に30系比較において
①車全体が大きく感じる。
②インフォメーションディスプレイがカラーになり、見かけは良いように思うものの、ごちゃごちゃして見難いように感じる。
③インパネのスイッチ類が多少は整理されたのではと想像したが未だに使いにくい。ブラインド操作できるのがあるべき姿と思う。
④リアゲートを閉める際の「窪み」の位置が変わり、使いづらい。
⑤READY状態から自然にエンジンがかかる時間が短縮されたことは良い面もあるが、一人静かに出発する時など、余計なことに感じる場面もある。
⑥外観は好みが分かれる。私は未だに馴染めないかな。

デザイン

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走行性能

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ECOモードで街中をスルスルと走った印象は普通。いや、30系との比較で極端に違う、ということもなく、むしろ大きな違いを感じないと言ったらよほど感性が鈍いと疑われそうだが、あえてそのように評価。減速時の回生は、初期が強めで停止に向かい弱まるような仕様に感じたがどうなのか？

加速性能を各モードで試みたが、30系と大きな違いを感じるところは無いように感じる。一般的な車としてみれば十分な性能だと思う。その後、裏山に持ち込んで振り回してみたところ印象は一変。ステアリング操作に車は自然に反応する。多少追い込んで切り増しをしても鼻先が狙った方向を向き、想定外の回頭性の良さに驚いた。むしろ、このシャシーによりパワーのあるエンジン(モーター)を載せたくなる程、シャシー性能が高まったことは、これまでとの違いを大きく感じるポイント。

乗り心地

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30系比較（双方17インチIG50）で一段階上質な乗り味、悪くはない。

積載性

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燃費

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30系より明らかに良い。

価格

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故障経験