トヨタ プリウス 「4代目プリウスの位置とは?」のユーザーレビュー

Forest-Shadow Forest-Shadowさん

トヨタ プリウス

グレード:Aプレミアム“ツーリングセレクション”(CVT_1.8) 2015年式

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
-
乗り心地
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燃費
-
デザイン
-
積載性
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価格
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4代目プリウスの位置とは?

2016.4.13

総評
プリウスの歴史はハイブリッドカーの歴史そのものです。

「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーで1997年の12月に登場した初代プリウス。

ハイブリッドカーは庶民の目線ではまだ値段が高くとらえられ、取っつきにくい難解なシステムに遠慮がちになり、ちょうど今で例えると燃料電池自動車のMIRAIのような存在でしたね。


2003年の9月にタマゴのようなフォルムにイメチェンした二代目プリウス。

地球環境問題に積極的な某ハリウッド•スターが推してくれたり、ハイブリッドという言葉が現代用語の基礎知識になったこともあり、
地球に優しい=ハイブリッドカー=プリウスという図式が出来上がってきました。
(そんな二代目プリウスももうじき自動車税の重課対象なんですね…(>_< ))


そしてレギュラーガソリンが200円近くまで上昇する程の原油高を経験した後の2009年5月にモデルチェンジした30系プリウス。

エコカー減税やエコカー補助金といった国の政策をめぐり、ホンダ・インサイトとの全面戦争に勝利したメガヒットモデルでした。

ハイブリッドカーの存在価値はどんどん上がり、クルマ選びの基準はハイブリッドカーかそれ以外か?…と言ってもいいくらいになりました。
どんなクルマを買おうが自由なのですが、欲しかったスポーツカーを買った後に周りから「なんでプリウス買わないの?」って真顔で言われる時代にもなりましたよね(^-^;



そして、街にはハイブリッドカーがあふれるようになりました。
全て、プリウスが導いてきた歴史と言ってもいいですね。


ただ、そんなプリウスの抱えるクエスチョンが詰まっているのが、上の写真です。

ハイブリッドカーのラインナップが増えたことで、プリウスより荷物も人もたくさん乗せれるカローラフィールダーや、プリウスより安くてコンパクトなアクア、3列シートの8人乗りミニバンのノア•ヴォクシーにコンパクトな7人乗りといえばシエンタと、プリウスの予算でプリウスには無い様々なユーティリティーを持ったハイブリッドカーが増えました。


もう、プリウスは30系で役目を終えたんじゃないかとも思っちゃいました。



それでもトヨタは、プリウスに対しTNGAコンセプトによる新プラットフォームの第1号車という新たな価値を付けて、2015年12月にリリースしました。


今度は外から分かりにくい内面で勝負に出た新型プリウス。

プリウスの魅力をユーザーに評価され、また新たな立ち位置を得て、時代を引っ張ってくれることを願っています。
満足している点


そりゃ燃費よりもシャーシ性能でしょ♪
トヨタの新しいクルマづくり TNGA第1号車の新型プリウス(50系)は、カローラルミオンやオーリスと共通の新MCプラットフォームを使ってた三代目プリウス(30系)と全然違ってました。

しかもこのオールマイティーに進化したシャーシを、日本一のセールス力で日本中に売りさばいて、日本中のユーザーが恩恵を受けることができることにとても感心しました。


ここからは個人的な欲望ですが、これだけ素晴らしいシャーシなんですから、モーターやパワーコントロールユニット・ハイブリッドバッテリーを全て外した“非プリウス”なんていうクルマを作ってくれないでしょうかね~?

リッター40km/lなんて要らないので、ハイブリッドシステムを降ろして軽くなったシャーシに、ノア•ヴォクシーでお馴染みの3ZR-FAE型2リッターガソリンエンジンでも載せて欲しいなぁ~… なんて思っちゃう程いいシャーシです。

なんなら、アル•ヴェルで使ってる3.5リッターV6の2GR-FEを積んでもいいですよ♡
車名は「プリウスマスター」でお願いします(爆)
不満な点


ちょっとカタログを凝視していて気づいたのですが、リッター40.8kmの超低燃費は一番下のEグレードだけなんですよね。

このEグレードの装備をよく見てみますと、

●ウォッシャー液が4.8リッターから2リッターに容量ダウン
●ガソリンタンクも43リットルから38リットルにサイズダウン
●リヤスタビライサー無し
●フロントアンダーカバー無し
●エンジンアンダーカバーサイレンサー無し

…と、例えるなら国土交通省燃費計測専用スペシャルグレードですww
専用グレードだけあって、バッテリーにはリチウムイオン電池を使用していますが、Eグレードのひとつ上のSグレードは、カタログをよく見ると小さい字でニッケル水素電池使用と書かれてあります。

ちなみに上級グレードのAはリチウムイオン電池です。

このアベコベな戦略にトヨタの商売の巧さを感じました。


いちばん売れるであろう標準のSグレードにリチウムイオン電池を採用すると、売れすぎてレアメタルの奪い合いになり供給不足になるのではないかという不安から、二種類の電池をグレードによって使い分けているのでしょうけど、ホンネはニッケル水素電池の方がトヨタにとって利益が大きいのかもしれないですね(∀)



ただ、トヨタが商売上手なのは、この陶磁器のような白いセンターコンソールが上級グレードのAにしか付かないことですね。

街にプリウスが溢れた時…、
隣のプリウスは白いセンターコンソール=リチウムイオン電池…
一方、俺のプリウスは黒いセンターコンソール=ニッケル水素電池…

こういう心理を突いたグレード戦略は上手いですよね~~
そりゃAグレードがよく売れてるワケです(^^;)
デザイン

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走行性能

-

いつもフィットのオイル交換でお世話になっているトヨタカローラ店のご厚意で、新型プリウスを一人で試乗できる機会をいただきました。

試乗車のグレードはAプレミアム“ツーリングセレクション”の2WDです。
カタログの装備の内、ムーンルーフとITS Connectとおくだけ充電以外は全て標準装備の役満みたいなグレードです。

試乗コースは倉敷市の市街地で、結構交通量の多い地域を周りの空気を読んだペースで走りました。

まずはNORMALモードで走ってみます。
アクセルにそっと足を乗せてみますと、もうおなじみとなったヒュイーンって音とともにモーターのみで道路の流れにシュッと乗ってくれます。

そしてだいたい40km/hを過ぎたあたりで、周りの交通の流れに急かされながら右足にちょっと気持ちを乗せると、エンジンが唸りながら加速の続きをしてくれる…、といった印象です。
…って、ハイブリッドカーにお乗りの方ならみんなご存じですよねww

私は専らガソリン車オンリーなもんで、こんなハイテクに乗るととても嬉しいんですよ(^-^;

しかもここのトヨタカローラはいつも試乗車にはフルオプションを用意するので、まるで生きたカタログです(^^)



メーターフード上部にはドライブサポートイルミネーションというオプション装備が付いてました。
運転の状態に応じて七色に光るLEDですが、交通の流れに合わせて迷惑かけないように加速しているにも関わらず、写真のような急加速のオレンジ色が光るとちょっと落ち込みます(‥;)

エコドライブって難しいですね~…


試しにECOモードに切り替えてみますと、まるでサイドブレーキを掛けたまま走っているような感覚になり、ドスンとパワーが落ち込みました。
ま、それがECOモードなんでしょうけどね(^_^;)
ほとんど渋滞専用モードと言ってもいいかもしれません。


一方、ブレーキに関しては、まるでポルシェのようなブレーキでした♪
(ポルシェは運転したことがないですがww)

小高い丘を越えて下り坂の付け根に赤信号の停止線があり、イイ勢いで下り坂を駆け下りてる時にブレーキを掛けてみたのですが、まるでアスファルトに吸盤でくっついてるかのような制動力が立ち上がりました。
やっぱり回生ブレーキがあると違いますね~

また、こういったハイブリッドカーは停止直前にカックンとなりそうですが、何度かブレーキを掛けた感想としては、「だいぶマシ」といった評価です。

ひとつ気になったのがブレーキを掛けて停止直前、テレビのクイズ番組で解答を間違えた時の効果音のような「ぶー」って音がかすかに毎回聞こえたことです。
今回の試乗車がリチウムイオン電池のAグレードなので、ニッケル水素電池を使うひとつ下のSグレードでも同じ音がするのか試してみたくなりました。
乗り心地

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この試乗車には1台分 286200円もする18インチアルミホイール&タイヤセットが装着されています(^^;)
(18×7.0J&215/40R18)

乗り込む前はプリウスに18インチなんて、どうせドッタンバッタンする乗り心地だろうと予想してました。



いざドアを開けてAプレミアムに標準の本革シートに座り、パワーシートのスイッチを押してシートの座面を一番下まで下げてみますと~…

86と変わらないくらいの低いドライビングポジションになりましたww
今度のプリウスは今までのとは違う!っていう評判がよく分かりました(^-^)
これは、スポーツカーのポジションです♬

本革シートの感触は二度と布シートに戻れなくなるほど気持ちよく、シートも体を程良く包んでくれるので◎です。


そしていざ走り出してみますと、様々な媒体でベタ褒めされてる次世代車両技術「TNGA」の実力がすぐに分かりました。

倉敷市内の交通量の多い道を走ったのですが、アスファルトの凸凹や穴が多く、以前86で走った際にはドッカンドッカン突き上げてくるような荒れた道を、とてもシャープに凸凹をいなしてくれました。

例えるなら…、マークⅡのような乗り心地と言えば伝わるでしょうか?(^-^;
18インチのアルミを履いてこの乗り心地は驚きです。


低重心パッケージにリヤサスは贅沢にもダブルウィッシュボーン式サスペンション。
街中の試乗ではコーナーリングを評価する以前の問題でしたが、たまたま大きな交差点に差し掛かった時に、歩行者や自転車がいないことを確認しながら、進入スピードを高めにとり車体を捻るように直角に左折してみました。

するとまぁ右後ろのサスペンションがよく働く!
プリウスが右に沈みながらも、サスペンションが沈んで伸びているうちに粘りが生まれ、あとは前足で駆け出すことでメッチャ安心してコーナーリングを楽しむことが出来ました(^_^)b

カタログには「30km/hで市街地を走っても、高い質感を存分に味わえるクルマ。」と書かれてありますが、これはホンマでしたわ♬
積載性

-

積載性については何も試してないので、代わりに車内からの視界について写真を撮っていたのでご覧下さい。

まずは運転席のヘッドレストにスマホを当ててパシャ☆



フロントガラスの付け根の両端が少し上がっているのが特徴ですね。
インテリアの造形がかなり凝っているせいで、フロントガラスの角度が寝ていても、車内で感じる圧迫感は聞かれないと分からないレベルです。


続いてバックオーライの時の視界は…



先代とあんまり変わっていない…(^-^;
決していいとは言えないですね。
元々、リヤ廻りに大きなガラスエリアがないため、後方視界はこんなモノと割り切り、左右のドアミラーとバックモニターに頼った車庫入れをして下さいという、メーカーからのメッセージでしょう。
燃費

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価格

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故障経験

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