トヨタ プリウス 「ハイブリッド戦略」のユーザーレビュー

ハイブリッド戦略

2015.8.11

総評

数が多く目立たない外観、良い燃費、そこそこの走行性能、まずまずのパッケージング。

走って楽しいと感じることは少ないが、自分の走り方が燃費を良くしようという運転スタイルに変わり、走行の都度、燃費が良いことに喜びを感じる。

エンジンの稼働率を下げ、モーター走行の比率を上げるにはどうしたら良いか考えながら、ゲーム感覚で走るのが面白い車。

メーカーのハイブリッド戦略は、これまで日本市場では順当に受け入れられているのではないかと思う。戦略に乗せられることで、周囲に調和した、穏やかで目立たない生活を送ることが可能になることも評価に値する。

今後、次世代自動車の進化がどのような方向に行くのか、内燃機関がどのような進展を見るのか、世界の各メーカーがそれぞれしのぎを削る中、次期モデルがどのような車になるのか楽しみであると思っていたが、15年12月9日に発売され、評価は良いようだ。

いよいよプラグイン仕様も発売され、これまでの不満点をほぼ解消しているように見える。楽しみである。

満足している点

燃費重視の車のため、我慢することが必要かと思われたが、ほぼ我慢することはないように思う。

高速道路や峠を走ってみても、一般的なドライバーの感覚では十分以上に走るという評価が出来ると思う。

この車は基本的にアイドリングをせず、発信はモーターで、エンジンがかかることが気にならないのが大変に良い。最近増えているアイドルストップ車は、発進のたびにスタータが回るのが気になる。

不満な点

車の走行性能において、面白いと感じることはない。

モーター走行が可能なことは素晴らしいが、距離・速度とも、レベルが低い。

低速走行が続くと電池残量が減り、掛けたくないときにエンジンが始動してしまう。

後ろから煽られることが多いような気がする。

デザイン

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走行性能

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燃費性能のよいハイブリッド車、という括りでいえば、十分な走行性能だと思う。なるべく使用しないようにしているが、パワーモードではそれなりの加速感を得ることも可能。

乗り始めた当初、こちらが慣れていないことが原因だが、停止後パーキングボタンを押さずにDレンジのまま車を降りようとしたことが数度ある。幸い大事には至らないものの、何らかのフェイルセーフ機構があった方が良いと感じた。パーキングボタンは便利だと思うが、シフトノブに付いていた方が操作性は良いと思う⇒次期モデルはどうなるか？

上記以外の扱いやすさについては、何も考えることが無く、まったくもって常識的と評価。

乗り心地

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17インチ仕様だが、発売当初のインプレッションで「17インチ仕様の方が乗り心地が良い」というのを見た記憶がある。15インチとの比較では、短時間での評価に過ぎないが、やはりハイトの高い15インチの方が柔らかい印象は受けた。

私見では、この17インチの乗り心地は快適と思う。一般的な乗用車として決して柔らかくもないが、硬いと感じることもない、と評価する。標準タイヤはTOYOプロクセスR30、現在のタイヤは2本目のヨコハマブルーアースA。ブルーアースAも全く悪くないが、TOYO R30も好印象のタイヤであった。

静粛性は街中から一般国道までを、流れに乗って走る分には十分に静か。必要に応じアクセルペダルを踏んだ時、回転が上がると、決して良い音とは言えないノイジーな音で車内は満たされる。

積載性

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大人4人が不満なく乗れることは評価に値すると思う。

セダン好きなので、ハッチバックに抵抗があったが、この車で再評価。
4人乗車でキャディーバックを何とか4個積める（長尺ドライバーなどはバックから出して対応の場合もあり）。

非常時に、後ろが見えなくなるまで荷物を満載した時、長尺物を運んだ時など、とても助かった。いざという時の積載性の高さは特筆ものと思う。

燃費

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街中で20km/l前後
踏んだ時で16km/l程度
燃費スペシシャルに挑戦で30km/l程度？

冬場にヒーターの要求からエンジン稼働率が上がる時と、夏場に電動コンプレッサーを回すために電池を消耗する時、燃費に悪影響が及ぼされるのが不満。

この車は春先と秋口の冷暖房を使用しない気候の良い時に燃費も伸び、気持ち良く走れると思う。

これまでの常識では望外の燃費だが、欲を言えばきりがない。

価格

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故障経験

電動ウオーターポンプの故障で、クレーム対応が1回。

純正革巻きステアリングの品質に疑問。一部の皮が剥がれてくる。

後は記憶にないかな・・・。

補機類は全て電動で駆動するためベルトが存在せず、交換の必要無し。