トヨタ パッソ 「ダイハツの経験値とトヨタの企画力がうまく融合した、非常にコストパフォーマンスの高いクルマだと思います。 元は昭和の「国民車構想」から生まれた軽自動車」のユーザーレビュー

ダイハツの経験値とトヨタの企画力がうまく融合した、非常にコストパフォーマンスの高いクルマだと思います。 元は昭和の「国民車構想」から生まれた軽自動車

2009.12.21

総評

ダイハツの経験値とトヨタの企画力がうまく融合した、非常にコストパフォーマンスの高いクルマだと思います。
元は昭和の「国民車構想」から生まれた軽自動車が、日本の経済成長とともに税金が安いだけの豪華で重いクルマとなり、新世代の欧州向け「世界戦略車」も、国際基準に合わせるがゆえに日本ではジャストとは言い難いボディサイズとなっています。
パッソは両者の原点からいいトコ取りをした、良い意味で中途半端なクルマだと思います。世界戦略車としては中途半端かもしれませんが、日本の道路事情に最適な「理想の軽自動車」ではないでしょうか。
それならばこそ、走行性能はもっと強化すべきと思います。女性や高齢者、初心者が主力の購買層となるクルマですから、なおのことです。
内装や装備には、ところどころ企画倒れな点も見受けられますが、そういうところも含めて作り手の意志が感じられるクルマであり、改善・熟成させればより良いクルマになるのでは。次のパッソはより女性向けになるとのウワサですが、今の「イカツかわいい」デザインは男性でも乗れるし、今の路線で熟成させてもいいのではないかという気がします。

満足している点

■「イカツかわいい」外観。
■コンパクトカーにふさわしい小さな車体に、広く開放的な室内。
■軽量ボディとそこそこ力感のあるエンジン。平地なら軽快に走れる。
■燃費は平地を普通に走っている分には良い。
■環境性能も好ましい。1.0リッターエンジンのCO2排出量はプリウスにこそ負けるが、ハイブリッドのSAIと同等。価格はSAIの1/3。
■ベンチシート、リヤシートとも座面が大きめ。男性でも座りやすい。
■着座位置が高く、アイポイントが高めで運転しやすい。車の小ささを感じさせない。
■前後席とも乗降性が良い。
■コラムATで左右ウォークスルーができる。
■センターアームレスト部の収納力が意外とある。使いものにならないグローブボックスの代わりになった。
■フロント中央部のトレイ（マルチトレイ）、助手席シートアンダートレイも便利。
■リヤウインドウが全開まで下がる。
■駐車場を選ばない。タワーパーキングに入る高さ。軽自動車用の駐車スペースにも停められる。
■最小回転半径4.3mと軽自動車並みに小回りが効く。155と今時のクルマにしてはタイヤが細いが、4.3mのためと思えば納得。

不満な点

■さすがにエアコン使用時の登坂は苦しい。1.0リッターではやむを得ないが。
■サスペンションはいくらなんでも柔らか過ぎる。乗り心地云々以前に危険では。
→みんカラの諸先輩方にならい、購入時点でRacy用リヤスタビライザーを入れてもらい何とか及第点にした。乗り心地重視と言うならスタビライザーを標準装備にすべき。
■ブレーキの効きが甘い。せっかくの軽量ボディが活かされていない。
■ステアリングコラム装着のスピードメーターは企画倒れ。普通のメーターで良い。
■タコメーター省略はまだしも、オプションでも付けられないのは納得いかない。小排気量車こそタコメーターが必要と思うのだが。社外品装着予定。
■リヤシートのヘッドレストの高さが足りない。
■リヤウインドウからラゲージスペースが丸見え。ディーラーオプションのトノカバーは、内装パネル交換まで要する大袈裟な設計で工賃込みの値段が高い。
■内装の質感自体は価格対比で納得できる範囲だが、傷が付きやすいのは今一つ。
■昭和のクルマを彷彿とさせるピラーアンテナ。
■後席アシストグリップやリヤスピーカーの省略。涙ぐましいほどのコスト削減努力が伺える。両者とも後付けしたが、パッケージオプションとして設定してもらいたい。
■二段式グローブボックスは車検証を入れるだけ。実質的収納力無し。
■助手席前のトレイ（ワイドフリーラック）は広いのに中敷きが無いので、収納物が滑ったり転がったりしてしまう。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験