トヨタ パッソ 「とにかく安いコンパクトカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

国沢 光宏
国沢 光宏
自動車ジャーナリスト
評価

2

デザイン
2
走行性能
2
乗り心地
2
積載性
2
燃費
4
価格
3

とにかく安いコンパクトカー

2021.3.14

年式
2016年4月〜モデル
総評
パッソの新車を買う予算があるなら、実にソツなくまとまっている軽ハイトワゴンや、グレードによってはスイフトのようなコンパクトカーの廉価グレードが同じような価格で買えることもよくあるので、そちらも検討することを強く勧める。
満足している点
直接的なライバルとなるのはマーチとミラージュだが、この2台に比べれば価格が安いので、前述した「安いコンパクトカーが欲しい」という層が買う日本車としてはレベルの高い争いではないものの、ベターなチョイスなのは事実だ。
不満な点
ここまでに挙げた不満に加え、ダイハツ主導の開発、生産となるパッソもほかのダイハツ車同様に自動ブレーキの性能が日本車では圧倒的に低く、そこだけは親会社のトヨタのシステムを使うことも含め、早急に改善してほしい。
デザイン

2

標準車と大きなグリルなどを持つモーダをラインナップするが、どちらも男性には似合わない印象。買う際には好みに合う方を選べばいいと思うが、モーダに150万円中盤からという価格ほどの価値を感じにくいのも事実だ。
走行性能

2

動力性能は搭載される1リッターNA3気筒エンジン相応といったところだが、足回りは緊急回避テストなどを行うと危険を感じるほどフニャフニャなので、クルマに関心がある人が乗ると、そのほとんどが不満を覚えるだろう。
乗り心地

2

足回りがフニャフニャなので、上質とはとても言えないが、普通に乗っている分にはフンワリとしているため、クルマに関心のない人なら「乗り心地がいい」と感じるかもしれない。いずれにしても走行性能同様、クルマに関心がある人だと不満を覚えるだろう。
積載性

2

コンパクトカーの中でも小さい、よくリッターカーと呼ばれるジャンルの中ではラゲッジスペースの高さがあるので、積載性は高い方だ。またインテリアも収納スペースが充実しており、女性を含めた身の回りのものが多い人には有難い。
燃費

4

総合的な実用燃費は18km/L程度と、動力性能の余裕を生かし、軽ハイトワゴンなどと比べても遜色ない。ただ、この点がパッソのアドバンテージとなっているかというとそうでもなく、改良してほしいポイントは山ほどある。
価格

3

コンパクトカーながらベーシックグレードは約120万円からと、軽ハイトワゴンより安いくらいに設定されている。そのため「軽自動車ではなく安いコンパクトカーの方がいい」という一定数存在するユーザー層が中心にパッソを買っている。
国沢 光宏
国沢 光宏
自動車ジャーナリスト
東京中野生まれ。ベストカー編集部員を経てフリーに。得意分野は新車の評価の他、自動車企業の分析、新技術の紹介など。自動車雑誌への寄稿をメインに、インターネットメディア、ラジオやTVのコメンテーターも。業界の話題を素直に紹介する手作りの個人Webサイトはいろんな意味で人気(アンチの数も多い)。大型免許とけん引免許、1級小型船舶免許所有。2005年アジアパシフィックラリー選手権シリーズに参戦。ラリージャパン(WRC)の参戦経験も持つ。趣味はクルマとバイク、ボート、スキー、ダイビング。弱点は球技(特にゴルフ)。
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