トヨタ マークX 「トヨタ最後のFRスポーツセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

橋本 洋平
橋本 洋平(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
5
燃費
3
価格
3

トヨタ最後のFRスポーツセダン

2021.10.29

年式
2009年10月〜モデル
総評
古き良きFRスポーツセダンの最終形だったというのがマークXという存在だ。いまやこの手のセダンをトヨタ系で買おうとなれば、おのずとレクサスを購入するしか方法が無く、それは価格が跳ね上がることを意味している。リーズナブルにその世界を味わいたいならマークXは買いではないだろうか?
満足している点
これはグッドかバッドか人によっては判断が分かれるところだが、実は覆面パトカーにいまでも採用されていることもあり、周囲の交通に喝を入れることも可能かも!? 覆面仕様の中には+Mというエアロやスーパーチャージャーを奢ったものもあり、それに近づけて乗るのも面白いかもしれない。
不満な点
ピラーが寝ていることもあり、頭上空間は少なめであること。そしてリアシートは足下スペースもそれほど広くはないことが気になるところだ。
デザイン

4

マークⅡの後継モデルとして登場したこのクルマは、オーソドックスな4ドアセダンでありながらも、精悍なマスクやバンパー一体型のエキゾーストフィニッシャーなどを装備して登場。2代目はフィニッシャーが改められたが、シャープなラインを描くボディラインを与えられ洗練された。
走行性能

5

プラットフォームは2世代とも共通でレクサスGSなどと共用をしていたが、熟成を重ねて最終的に登場した限定モデルGRMNでは、トラクション性能やハンドリングのリニアリティが大幅に向上。サーキットも本格的に愉しめる一台に仕上がっていた。
乗り心地

5

マイルドな乗り味とハンドリングを上手くバランスさせた仕上がりが特徴的。大人のセダンとして誰もが納得できるレベルに仕上がっている。それはスポーツモデルのGRMNでも変化することがなく、むやみに引き締められていない奥深い走りが印象的だった。
積載性

5

ハイブリッドモデルが存在しないために、トランクスペースはかなり広くゴルフバックは4つも搭載できてしまうから、この手のセダンとしては十分なスペースを確保しているといえるだろう。トランクスルーも備えているから長尺モノも積載可能だ。
燃費

3

2.5Lモデルであれば2桁燃費を実現できる状況も多いようだが、3.5Lモデルではリッター10キロを割ることも……。ハイブリッドが存在しないこと、そしてATは6速ということもあって、都市部での燃費は辛いが、郊外路主体であればそれも許せる数値になるだろう。
価格

3

今となっては中古車で購入するしか方法がないため、価格はマチマチ。下は数十万円から上は約600万円と実に幅広い。その要因はグレード構成の多さ。トップのGRMNはMTモデルの限定車ということもあり、プライスタグはなかなか下がらない。
橋本 洋平
橋本 洋平
自動車ジャーナリスト
JAF国際B級ライセンスを持ち様々なレースに参戦。ワンメイクレースではチャンピオンを獲得したこともある。主にスポーツカーやタイヤのインプレッションを寄稿するほか、ドライビングレッスンのインストラクターも務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

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