現代のスペシャルティー・カーになれるか
レンタカーで半日借り、朝から夜まで計250kmほど乗りました。高速30%、一般道70%の割合です。外気温36~
2011.7.19
- 総評
- 現代のスペシャルティー・カーになれるか
レンタカーで半日借り、朝から夜まで計250kmほど乗りました。高速30%、一般道70%の割合です。外気温36~38度の猛暑日、しかも関東地方で最も暑い地域を中心に走りました。常時エアコンはつけっ放しでエコランもせず、結果的にリッター15.2キロの燃費表示でしたが、気候が良ければ1~2割は燃費が良くなったと思います。
iQは1Lと1.3Lがあり、トヨタの現行の普通車では最軽量ですが、車重は初代ヴィッツと同じで900~950kgです。初代ヴィッツの1Lモデルは「案外加速が良い」と言う人が多いですが、この車もスピードの乗り方は結構良くて、確かにそうなんだろうなと納得できる走りです。
最近のCVTの万能ぶりは大したもので、街乗りでの加速効率が良くスムーズに速度が上がる一方、高速では100km/hを2000回転で走り、この小さな車で一昔前の大排気量車のような低回転域での巡航もやってのけます。私は普段3LのFR車に乗っていますが、一般道も高速も普段と変わらない速度域で走れました。
減速後の再加速や中間加速は確かに遅いですが、高速の追越車線をしばらく走り続けることも痛痒なく、後ろからベンツSクラスやBMW5シリーズが来ても遅すぎて迷惑かけることはなかったです。山坂道は走っていませんが、登り坂は苦しく、下り坂は楽しいのかなと想像しています。
普段から1~2人で乗り大きな荷物も積まない人や、パーソナルユースとしての趣味の車、あるいは日常の買い物に使うオシャレなコンパクトカーという用途ではかなり良い選択肢になるかと思います。個人的には10年前に乗っていたスペシャルティー・クーペの雰囲気を思い出しました。
- 満足している点
- ・とにかく楽しい。
・コンパクトさ。全長はもちろん、横幅もややスリム。
・デザインがいい。個人的にはリアのデザインも好きです。
・コンパクトカーとしては優れた静粛性(エアコンの音で相対的にエンジン音が静かだったせいかも)。
・シートの座面が分厚くて、座り心地がいい。
・スパっと切れるハンドリングが気持ちいい。
・車庫入れ、Uターンはものすごく楽で便利。
・内装のデザインはなかなかオシャレ。
・タコメーターや各種燃費計などを端折っていない。
・エアコンはよく効きますね。
- 不満な点
- ・エコモードの設定は感心しません。なぜか低いギアで引っ張ろうとしつつも4000回転あたりで回転上昇が止まり、一昔前のロックアップ機構みたいな加速の停滞感がありました。結果、私の走り方ではノーマルモード時と燃費は変わりませんでした。
・標準のままだと(?)、グローブボックスもセンターコンソールも小物入れすらも無いです。収納スペースが「少ない」のではなく「無い」に等しい。サングラスの置き場すらなくて困った。。
・ブレーキの効きはかなり弱いです。
・有名な「アイドリング振動」がブルンブルンくる(3気筒特有?)。1.3Lの4気筒エンジンだと上質らしいのでその存在意義も理解できました。ただし音はそんなに大きくなくて、加速時も含めエンジン・ノイズは抑えられていると思います。
・細かなピッチングや路面の微振動が結構あります。粗い路面の走行時やアクセル強めの加速時はバックミラーに映るリアガラスが震えて見えて、やや落ち着かない乗り心地でした。NVHでいうと、N(ノイズ)以外は時々気になります。
・そんなにノロノロと走っていないのに、一般道でも高速でもなぜかよく煽られました。
・簡易的なもので良いので運転席にはアームレストが欲しいです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験