今後の飛躍に期待して...
日本カーオブザイヤーもグッドデザイン賞も、3mの4シーターというメーカーのコンセプトに隠された本質である少人数での効率的な
2008.11.24
- 総評
- 今後の飛躍に期待して...
日本カーオブザイヤーもグッドデザイン賞も、3mの4シーターというメーカーのコンセプトに隠された本質である少人数での効率的な移動空間の創造という点に対して日本初の試みをしたということを評価したものだと考えます。
以下、実車チェックと試乗した上でのレビューです。
パッケージングについては、実際のところは身長175cm程度の男性2名はゆったり乗れます。+運転席側のシートを少し前に出せば160cm程度の大人2人が運転席側の1人はかなり窮屈ではあるものの短時間なら乗れます。
このクルマの後席は両席とも短時間使用が前提のトヨタならシエンタのサードシートのような存在と考えてください。
大人1~2名の少人数での利用のために無用な空間をバッサリ削減した高効率なクルマというのがIQのキモです。
走行性能に関しては大人3名乗車でチェックしました。十分なパワーで軽のターボ車並の動力性能を持ちます。 たとえば平地の発進加速で普通の交通の流れに乗る加速をするのに2500~3000rpm程度の回転数で、また10%ほどのかなりの急坂登坂時に巡航50km/hで3500rpmほどです。 ノンターボの軽と違い回転数を上げなくとも十分走るので、燃費も期待できそうです。
乗り心地はショートホイールベースのため、ギャップの通過などで少しヒョコヒョコとした挙動がありますが許容範囲だと感じました。 全般的に乗り心地はやや硬めでしっかりとした感じです。
内装については、大人3人をきちんと乗せるためにグローブボックスまで省いてしまい、車検証入れを何処にしたら良いのか戸惑いますね。
あと内装の仕上げについては、コンパクトクラスのそれより上級志向に仕立てられていますがプレミアムというほどのものではないと感じます。
まとめ
このクルマはまだ完成度という面では改良の余地を残しています。
しかし、新設計の3mという割り切ったパッケージングは今後の地道な改善によって新たなジャンルの車として発展していくこととと期待しています。 2つの賞もそれを見据えたものと考えます。
メーカーは4シーターを強調するのではなく、普段は2シータとして使用して、イザというときに緊急避難的には4名までなんとか乗れる空間を持っているのだと、自信を持って正しくアピールすべきです。 IQにはきちんとした正しいコンセプトの説明が大事だと考えます。 IQの熟成に期待しましょう。
- 満足している点
- ・全く新しい2シータ+2というコンセプトを具現化したこと。
(グッドデザイン賞と日本カーオブザイヤーを獲得するに値すること。)
- 不満な点
- ・メーカーが4シータを強調しすぎること。
(普段1~2名乗車する目的に使用する車であることを明確に)
・加速時にガラガラと耳障りなエンジン音
(静粛性は悪くないので、逆に気になります)
・ややヒョコヒョコする乗り心地
(十分許容範囲ではあります)
・リヤシートを畳む時に邪魔になるヘッドレスト
(ヘッドレストを下げたらリヤシートに収まるように)
・物入れが少なすぎること
(せめてグローブボックスは小容量でもほしいです)
・見辛いタコメーター
(表示が小さすぎます)
・運転席だけでもシートリフターが欲しい
(頭上はつかえませんが、目線を下げたい)
・フル乗車だと皆無といっていいラゲッジスペース
(2人乗車なら十分ですが...)
・175cm程度の男性だと後席は頭がつかえる
(あと5cm天井高を上げて欲しい)
・割高感のある価格
(もう少し安いと沢山売れそうですね)
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