トヨタ ハイエースワゴン 「長期的な出費は非常に安く、楽しさはプライスレス」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

長期的な出費は非常に安く、楽しさはプライスレス

2021.5.27

年式

2004年8月〜モデル

総評

ハイエースは10人乗りワゴン、商用バンともに購入時の出費は安くないにせよ、仕事に使った際に生み出してくれるものや使う楽しさといったプライスレスな魅力などを含めれば、長期的な出費は非常に安いので、欲しいなら即自分のものにすることを大プッシュする。

満足している点

ハイエースは商用バンも含め、「これを買ったら、広いスペースを使ってどんなことができるだろう?」という無限大の可能性を持つことが最大の魅力だ。具体的には10人乗りワゴンなら、｢1台での大家族での移動｣である。だからこそ仕事の道具という面も含め、世界中で愛されている。

不満な点

前述した乗り心地と燃費の悪さに尽きる。ただ魅力に比べれば特に乗り心地の悪さは、前述したように購入後にいくらでも対応可能な些細なことであり、燃費の悪さだって手放すときの査定を見たら頭からすっ飛んでしまうだろう。

デザイン

5

2004年登場ながらまったく古さを感じさせないがところか、1BOXカーといういろいろな面で制約の非常に多いジャンルという点も加味すれば「日本一の工業デザイン」と評価しても過言ではないほど、素晴らしいデザインです！

走行性能

2

10人乗りとなるハイエースワゴンは全グレードワイドボディということもあり、1BOXカーながら走行安定性は問題なし。動力性能は2.7リッターNAということもあり余裕はないが、ミニバス的な存在と考えれば大きな問題はない。

乗り心地

2

未だ魅力に溢れているハイエース最大の弱点が乗り心地の悪さだ。しかし乗り心地に関してはアフターパーツが山のように出ていることもあり、良質なものを選べば乗り心地だけでなくハンドリングも同時に改善できるので、購入時に10数万円の予算を余分に用意すればOK。

積載性

5

ミドルボディなら4列目シートを収納すれば6人、スーパーロングボディなら乗車定員の10人が乗っても人数分の荷物を余裕を持って積載でき文句なし。それでいてハイエースワゴンならスーパーロングボディでも高速代は普通料金というのも嬉しい。

燃費

3

ガソリンエンジンのみということもあり、実用燃費は7km/L台と芳しくなく、ディーゼル車の設定が欲しいところだ。しかし、この種のクルマは乗車人数が多ければ1人あたりが消費する燃料は少ないのも事実なので、使い方によってはボディサイズなどの割にエコとも言える。

価格

4

スーパーロングボディのグランドキャビンでも2WDなら約370万円という価格は、迫力や使い出などを考えたら安い！　それでいてハイエースはリセールバリューが抜群なので、特に使い倒すような人だと長期的な出費は特にリーズナブルだ。