日本人の日本人による日本人の為の高級車
現行モデルとして販売されていた時は600万円超と手の届きにくい価格と高い敷居、風采でしたが時がたつにつれて入手
2011.6.13
- 総評
- 日本人の日本人による日本人の為の高級車
現行モデルとして販売されていた時は600万円超と手の届きにくい価格と高い敷居、風采でしたが時がたつにつれて入手しやすくなった17系マジェスタです。私もいろいろな車と付き合ってきましてそろそろと思っていた時最寄のトヨタ販売店にレクサスを購入した法人の顧客の下取り車として入ってきたマジェスタを発見。走行10万キロと多走行ですがさすが法人車両メンテナンスはキメ細やかで程度は極上、雪国では必須の四輪駆動、しかも3年保証入れてオール込みで3桁を優に切る価格、まず市場に流通していないブラックレザーの10周年特別記念車であり、ますます購入に熱が入りました。商談も数回行い、いざハンコと思った時に思いがけない事件に・・・。他のお客様へ持って行かれないように営業マンへ取り置きしていたにも関わらず、営業マン同士の連携が上手く出来ておらず、誤って他のお客様へ売ってしまったという事件になってしまいました。手遅れな為、今回はやむを得ず購入は諦めることにしました。今だから笑い話ですが、惚れた異姓に振られたような気分でしたね。しかし、セールスマン氏の誠意ある謝罪や商談中に幼い愛娘への気配り、あつかましい位試乗に付き合ってくれたのでマイナスポイントにはなりません。実用性等、現実的な試乗を行ったので、これからマジェスタのオーナーへなられる方へ参考になればと思います。
- 満足している点
- ・一貫した信念と概念で日本の自動車文化をここまで引っ張ってきた王者の威厳と貫禄は半端ではないこと。・高い知名度と信頼感、それに伴う精神的な安心感。あらゆる場面に乗り付けてもサマになる事。・クラウンロイヤル系よりもリヤドアの形状、リヤパワーシート、空調、音響装置の操作スイッチがあることにより、リヤシートの快適性を重んじた設定である事。もちろんロイヤル系よりも内装デサインは同じであるも、材質は別物である事。・ノイズ、振動、ステアリングへ路面状況が伝わる事に神経質に感じる人を満足させる性能。・V81UZエンジンは低回転ではトロトロとしたマイルドなサウンドが聞こえ、回転を上げると透明感のあるサウンドが心地よい。まるで音楽スタジオや、耳鼻科の無音響室のような静粛性。・V8エンジンとエアサスペンション、精度の高い駆動系、車体の構造、設計により、空飛ぶジュウタンのような加速感、乗車感、安心感。これにより、運転者も,同乗者も、あらゆる道を長距離を目的地まで確実に快適に運んでくれるのは間違いないでしょう。良い意味でも悪い意味でも、日本人の、日本人による、日本人の為の高級車であり、煉瓦の家よりも瓦屋根の家が、絨毯よりも畳の空間が、フランス料理よりも寿司、刺身、懐石料理といった和食が、ケーキ、クッキーのような洋菓子よりも羊羹、団子といった和菓子が好きな方へは最高の車でしょう。まさに和製キャデラック・コンコース、リンカーン・タウンカーのような車です。
- 不満な点
- ・一見フル装備に見えるが、北国ではレザーシートにはシートヒーターが必須ですが、その設定が無かったのは、この高価格車ということを考えると非常に残念です。次モデル18系には標準装備なのですが。バックモニターが無いのも、時代を感じさせます。・FR系へは5速AТなのですが、四輪駆動系は4速な事。トランスファー等駆動系のスペースの関係もあったとは思うが、せっかくのV8エンジンの性能、燃費の面で性能を発揮出来ていないようで少々残念である。・燃費は市街地で6~7キロ、高速標準装備のクルーズコントロール使用110キロ巡航10キロ。・エアサスの耐久性、信頼性。素晴らしい乗り心地の維持に神経を使いそう。保証付き車両が安心。・やはり爺むさい雰囲気でしょうか・・・。しかしシルバーメタリックの外観に、ブラックのレザー内装は少し若い雰囲気が。・私もある程度年齢や経験を経て分かってきましたが、高級車というのはいくら中古で買いやすくても、相応の年齢、風采を持った人が乗るべきだと思いますし、またフルノーマルで乗ってこそ格好よく見え、かつ周囲から尊敬されると思います。個人の自由で強制は出来ませんが、マジェスタのブランドの価値や品位を考えると、この車の持っているオーラに負けてしまわないようオーナーになられる方は努力が必要でしょう。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験