ニックネーム非公開さん
トヨタ クラウンハイブリッド
グレード:ハイブリッド“スタンダードパッケージ”(CVT_3.5)
2008年式
乗車形式:マイカー
マイナーチェンジ前の''S''パッケージを2010年3月、新車で購入。
平成8年購入のロイヤルサルーンG(9代目クラウン-JZS140系;車体とシ
2010.3.13
- 総評
- マイナーチェンジ前の''S''パッケージを2010年3月、新車で購入。
平成8年購入のロイヤルサルーンG(9代目クラウン-JZS140系;車体とシャシフレームが分れてる最終型)からの買換えです。
転勤等で買換え時期を逸し、永く愛用する結果となったのですが、この車、造りが確かだったようで、一度も機械的トラブルはありませんでした。流石に14年目で車検目前に電気系統面に修理の必要が生じ、可哀相でしたがこの際環境減税+補助金制度の恩恵を受ける事にしました。
車種はセダンタイプが前提で、スタイリングでは当初アウディA4-S Lineの白が気に入ったのですが、アフターサービス面で日本車に。世の中の時流から、今購入するならやはりハイブリッドと考えプリウス含め試乗検討の結果、後席も広くパワフルなクラウンに決定。
丁度マイナーチェンジに重なりましたが、どうも批評が分かれているらしい外装デザイン面の好みと、上級車種とはシート表皮以外標準装備が同一だというお買い得感から、敢えて旧タイプを選択しました。
外装は批評が分かれているようですが、迫力があるこのアスリート派生の旧タイプが私は好きです。同じハイブリッド搭載車でもレクサスHS250hのように、今は背高なデザインが流行りなのですね。私はルーフの平べったいクラウンタイプが、つまり従来型の3ボックスデザインが好きです。
内装については高級感が薄れました。価格帯の設定ですか。レクサスとの立ち位置を考えてしまうという事なのでしょうか。造り手側の、コスト面での悩んだ結果こうなってしまった、という声が聞こえそうですが、クラウンはどうしても革張りシート、という程の車格では無いと思います。
【総合的に】
今回、世の中で話題になっているハイブリッドに初めて接し、日本の自動車産業の実力、渾身の技術力って凄いと思いました。この価格帯、サラリーマンにはやはり高価なお買い物です。けれども、その事は取り敢えず置いといて、これまでの一般的な自動車では無く、世界的に見ても最も進んだ最新式のハイブリッドシステムをこれ程、欧州の輸入車より遥かにリーズナブルに買う事が出来る国は他にはそう無いと思います。
- 満足している点
- 【外装面】 迫力のあるアスリート基調のフロント廻り、クリアレンズのヘッドライトとリアコンビライト。割と評価が低かったのかマイナーチェンジで意匠変更されましたが、プリウス等のハイブリッド専用車と同様、一目でハイブリッドと判るポイントで、マイナー前のこの意匠のほうが私は好きです。
【装備面】 上級車種と標準装備が同一だという点。これもマイナー前の車体のお得な部分で、マイナーチェンジ後の車体は細かくオプション設定/選定不可になっていますが、結構差が出ます。例えば、イージークローザーは前後ドアとラゲージドアの両方が最初から標準です。例えば、手動式リヤドアサンシェード。マイナーチェンジ後のLパッケージには設定がありません。
【取回し】 9代目クラウンと比べて、最初に乗ってすぐああ、良いなと思ったのは、ギヤ比可変ステアリング。駐車場に車を納める際、楽にハンドルが多めに切れるので、明らかに使い易くなりました。
【性能面】 静寂さとパワフルさを併せ持つハイブリッドシステムそのもの。
購入前にディーラーさんで試乗してみてすぐ、THS-Ⅱハイブリッドシステムの静かさに感動しました。アクセルを踏むと無音で電気モーター発進、いつ掛かったか判らない位い静かにエンジンスタート、赤信号で車体を止める際には既にエンジン停止しています。
因みに他社のハイブリッド搭載車を試した際、その車体は停車状態からブレーキをリリースすると同時にエンジンスタートしました。設計思想の違いが出ていて面白いですね。こちらも同じ位い静かでスムーズでした。然し、やはりクラウンのTHS-Ⅱハイブリッドシステムのエコ度に軍配があがると思うのは、街中を流してみるとアクセルの踏み方を調整する事で、60Km/hを超えるあたりの速度帯まではEV走行と滑走充電走行を繰り返す(この間ガソリンエンジンは停止状態)ので、ここで燃費をぐんと稼いでしまうのを体感しながら走れるからです。
一方、動力性能も強力で、アクセルは半開程度で加速しながらコーナーを周ると、それでもかなり押し出すように抜けて行きます。ちょっとスムーズ過ぎて、ハンドルやお尻でタイヤ接地の感じがわかりませんが、これだけ車重のあるセダンですから、余裕を持ってゆっくりコーナーに進入し、じわじわグワーンと加速、という使い方が良いのでしょう。
- 不満な点
- 【内装面】 14年間お世話になった9代目ロイヤルサルーンGのファブリックシートのほうが、車格相応に質の良い仕上で見た目も手触りも良かったと思います。
本革のシート表皮が苦手なのでスタンダードを選択しましたが、上級車種の本革仕様も、どうよって感じがします。本革ですよ、いいでしょ、といって貼っただけで、持ちたいな、いいなとユーザーに思わせる材質には見えません。ですからきっと、皆さんの評価が「うーん?微妙」という表現になっちゃっているのでは。
アスリートなら多分、機能本位の硬派なものを。ハイブリッドならグレーかアイボリーで、バケットだけどソファーみたいな材質と貼り方で少し高価でもオプション専用にして、標準仕様はファブリック統一と割り切ったほうが、皆さんの評価は高いのでは。
オプションの電動ムーンルーフ。ディーラーさんで試乗した際、後席の座り具合を試したのですが、脹らんだ天井が目の前に迫り、圧迫感を拭えませんでした。結果、欲しかったけど却下。
オプションのサイドモニター。ナビ画面に映る表示映像が見にくい。小さい。某輸入車のとだいぶ違う。やっぱり欲しかったけど却下。
装備では、設定がありませんが、後席用TV/ビデオモニターがオプション設定されていたら。飛行機のビデオモニターみたいに出来ないだろうか。子供の希望をかなえるためには、市販品を探さなければならないし、フロントと同調は可能か?取り回し配線類は、むき出しになってしまうのか?と面倒が増えてしまいます。
後席用オートエアコンの吹出し口が、センターコンソール後端に設置されていますが、これこそをリヤセンターアームレストの後席用コントロールスイッチで操作できるようにして欲しかった。後席専用のリヤオートクーラーは、あくまでクーラーであって、冬でも冷風しか出ないのです。リヤオートクーラーの吹出口は送風音も意外とうるさいので、却下。
インナーミラー。少し従前モデルよりサイズが小さいように感じ、バックウィンドウ全面を納めにくい。
フロントシート用灰皿。9代目からしますとサイズが一気に小さくなってしまったので、使い難いです。
全部が自分に良い設定の車って、無いかもしれません。使い勝手については早く慣れようと思います。
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