トヨタ クラウンハイブリッド 「コンフォート車よりはスポーツ車」のユーザーレビュー

コンフォート車よりはスポーツ車

2024.10.14

総評

1.8tの車に2.5Lのハイブリッドは日本の道路事情に必要十分であり、街中から高速までストレスなく走れる。
特に高速では制限速度で走ると追い越し側から目線を感じることが多い。

満足している点

重箱の隅をつつくと悪い点は出てくるが、走行面や乗り心地などトータルを見ると非常にいい車。日本のクラウンと呼ばれるだけあると感じる。

不満な点

歴代のクラウンと比べると内装のチープさが際立つ
リセールの悪さ

デザイン

4

クラウンとしては220系より採用された6ライトデザインが、世間では当初不評であった。だがスポーツセダンを謳っていたため特に違和感は感じないほどむしろカッコいい。特にフロントのデザインは大人な感じを出しつつ若さを出してるように感じる。大きさも横幅1.8mに抑えてることで細道での離合もラクラクでストレスがない。
しかし内装のチープさは顕著である。ドアトリムの素材がとても硬めなウレタンであることはやめてほしい。せめてソフトパットであって欲しかった。2画面のナビも上下一緒の画面しか出ないため、せっかくの2画面が台無し。両側違う画面が出る仕様であると文句なしだった。

走行性能

5

直進安定性は抜群でハンドルが取られることはほとんどない。重量バランスも50:50でカーブも意のままのライン取りができ、ロールもしないため山道で少し攻めた走りをしても非常に楽しい。
加速性能は本当に2.5L？と思うほど高速の合流でも全開にせずスムーズに加速してくれる。3.5Lになるとどうなるのだろうか…

乗り心地

5

グレードがRSのためAVS装着車である。コンフォートモードは前型のロイヤルに似た走りになり、スポーツはクーペスポーツ車のようなコツコツとした走りとなる。硬めが好みであるが普段はノーマルで乗ることが多い。ノーマルでも意外と硬めに設定されてあり、その中でも柔らかさを感じるため個人的には好みなモード(なお後期型は少し柔らかくなったと言われているが今度は後ろが暴れるらしい)

積載性

5

トランクは奥行きがあり結構荷物が乗る。ただ前車のプリウスと比べると高さがないためキャリーケース等は工夫しないと乗らない。セダンのため仕方ない。

燃費

5

これだけパワーがありながらレギュラー仕様で街乗りは15〜18、郊外路は22〜25、高速は19（100km/h巡航）〜23（85km/h巡航）km/L走るため経済的である。
メインバッテリーがニッケル水素電池のため、これがリチウムイオン電池になるとモーター可動域が増えて燃費がもっと良くなりそう（重量バランスの影響か3.5はリチウム電池という謎仕様）

価格

4

新車価格は590万、総額は670万の車体。この車に乗るとよく考えられておりコスパは非常にいいと感じるが、600万ぐらいであると広さや快適さ、リセールの良さでアルファードが売れる理由も分かる。
なお下取りは5年落ち4万キロで260万と言われ、セダンはリセールが悪い。乗り潰した方がいいような…

故障経験

5年間で故障箇所はないが、4万キロ時に純正装着のタイヤ(レグノ)が片減りを起こしていた。その影響で通常はコーっとなるロードノイズが、速度を上げるにつれてぐわんぐわんとなり始めたため交換した。純正タイヤが悪いのかタイヤの目が減ると、なり始めるのかは今後の課題点。