以前乗っていたクルマによっても評価はかわってくると思いますが、実用的に長く乗るにはやはりカローラ。この車種を選ぶ人間を本当に良く考えて作られています。
2005.8.22
- 総評
- 以前乗っていたクルマによっても評価はかわってくると思いますが、実用的に長く乗るにはやはりカローラ。この車種を選ぶ人間を本当に良く考えて作られています。欲しいと思うものはすべて用意され、不満のない動力性能、室内空間を実現。今後も心配されるガソリンの値上がりには高燃費で応えるし、なんと言っても信頼性は折り紙つき。前車のAE111スプリンター(Sクルーズ・4A-FE)も9年9万キロ全く故障なしで、オーナーの期待に応えてくれました。あと、飽きの来ないデザインというのも、長く乗る上で大切ですね。特に内装の(メーターは惜しい!)。
「同価格帯」で考えて、長くそしてたくさんの距離を走るならば最善の選択になるのではないでしょうか。逆に言うと、コーナリングやエンジンフィーリングなどなど、走りの楽しさ?にこだわるなら他の車を当たったほうが良いと思います。いくらトヨタといえども、同じ価格でそこまで100満点の車を作るのは無理な注文です。たとえば、静かさと好エンジン音、高燃費とよく回るエンジンを両立するのは、難しい(金がかかる)わけで、そうなると上のクラス(レガシィとか)になってしまう。そういう意味で、トヨタはカローラを求める人を良く考えていると思うわけです。
ポンコツになるまで乗った時、はじめて真の評価が出来るのかもしれません。その時、いいクルマだったと思えれば、実用車の鑑ですよね。
(おすすめ度を9にしたのは、たま~に、レガシィを無理してでも買ってればどうだったろう。と考えさせられるため。実用+αにあこがれちゃうのは、上と矛盾するけど、どうしようもありません。次は・・・)
- 満足している点
- ・燃費のよさ
遠出をすると、特に気を使わなくてもリッター15キロを超えるのも珍しくなく、1800としては優秀だと思う。最近はガソリンも値上がりしており、距離を走る人間(年間2万キロ)にはありがたい。
・装備の充実ぶり
このクラス、この値段では一番ではないでしょうか。スマートキーも使い出すと手放せない便利さ。コンライトつきのディスチャージライトやオプティロンメーター、マルチインフォメーションディスプレイなど、これ以上思いつかないほど。
・静かで広い室内
エンジン音がほとんど入ってこないのはすばらしい。また、1800でトルクに余裕があることもあり、高速でも頻繁にキックダウンする必要がないことも大きい。相対的にロードノイズが気になるが。
後席も不満ない広さ(これが現行型になっての一番の改善点)で、トランクも十分に広い。
- 不満な点
- ・前席の広々感がない
よく指摘されるAピラーの視界の悪さは、太くて強く傾斜している上に、内側に倒れこんでいるため。これまで乗っていた先代スプリンターよりも頭上には余裕があるのに、かえって狭く感じるのはそのせい。雨の日にドアを開けるとシートに水がたれるのもそれが原因。これは次期型では改善されるんだろうなぁ。
・テンポのあわないAT
電子制御で賢い変速を行っているのだろうが、キックダウンがもたついたり、なかなか4速に入らなかったりでかえって疲れる。2万キロ以上走ったが、いまだに気になることがある。これまでのECT-Sの方が、「これくらい踏めばこう変速」が分かりよかった。PWRモードで意図的に変速タイミングが選べたし。もっとも、普通は全自動でエンブレまで面倒を見てくれる今の方が良いとなるに決まっているが。
・メーター
オプティロンメーターだが、上位車種との差別化の必要もあってか、妙に安っぽい文字体で、落ち着きがない。緑のリングの必然性も?昔のカローラの方が落ち着いていて、上を食うつくりでしたね(90系や100系)。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験