タイヤサイズのロードインデックスについて質問です。 社外ホイールのタイヤを交換しようとしており。 225/35/R20 90Yのタイヤを中古で買おうと検討してます。

Question

車種が70カムリのGレザーパッケージで
純正タイヤサイズが
235/45R18 94Wです。

自分で色々調べたところ
ロードインデックスが不足していると
バーストの危険があるとの事なので詳しい方いらしましたら教えて下さい。

Answer 1

高めの空気圧を保つ必要がありますが、普通の使い方でバーストが起こることはないだろうと思います。車検については70カムリであれば通ります。しかし、車両の性能上は、もう少しロードインデックスの高いタイヤが望ましいです。
以下、少々長くなりますが最後までお付き合いいただけましたら幸いです。知っている内容ばかりでしたら申し訳ありません。

◆ カムリ(DAA-AXVH70)基本スペック

・グレード 2.5 G レザーパッケージ
・車両重量 1,600kg
・車両総重量 1,875kg
・タイヤ 235/45R18 94W
・指定空気圧：240kPa (前後同じ)

◆ エクストラロードタイヤ

最初にロードインデックス（以下「LI」）からですが、純正タイヤは「JATMA規格」のLIで、候補のタイヤは「ETRTO RENF規格」のLIとなっています。

純正）235/45R18 94（JATMA規格）
候補）225/35/R20 90XL（ETRTO RENF規格）

「225/35/R20」でJATMA規格に対応させるとLI=86に下がります。インチアップするとタイヤ内の空気容量が減ってLIの値が落ちますが、空気圧を高めて空気容量を補うことができます。JATMA規格では最大負荷能力を得られる空気圧の上限が240～250kPaまで。そこでより高い空気圧に対応したタイヤが「ETRTO RENF規格」です。「エクストラロードタイヤ」とか「レインフォースドタイヤ」と呼ばれます。市販の「225/35R20」はエクストラロードタイヤとなっており「LI=90XL」となっています。

◆ タイヤメーカーの見解

今回の事例で純正タイヤのLI=94 → LI=90XLへの交換は不適合との回答になります。タイヤメーカーの保身で、説明がややこしいため、純正よりLIが低下するのは一律でＮＧというわけです。

◆ 保安基準(車検)の対応

保安基準(車検)ではLIも関係しますが、今回の質問者様のケースではLI=90あればなんとかなりそうです。理由含めて説明しますね。
質問者様のカムリは車両総重量が1,875kgなので、１輪当たり470kg以上の負荷能力のあるタイヤが必要です。LI=90XLは、最大負荷能力(空気圧290kPa時)が600kgありますので車検は問題なく通ると思います。実際に車検場の検査官は、余程貧相なタイヤサイズでなければ装着タイヤのLIなど調べません。

◆ どれほどの空気圧が必要か？

車両の指定空気圧は、自動車メーカーとタイヤメーカーがテストを繰り返して、そのタイヤサイズに対して、負荷能力は当然のこと、運動性能、乗り心地、燃費性能等をバランスさせた値です。「225/35/R20XL」についてはメーカー側でテストしていないので、ユーザー自身で程よい空気圧を定めることになります。目安としての計算方法をお伝えしておきます。

車両総重量 1,875kg
重量配分 前60 :後40=前1,125:後750kg

負荷能力としては、重たい前輪荷重の1,125kgを基準にすると、前輪1輪当たり562.5kg/輪となります。制動時等に前輪荷重が高まるので､仮に10%マージンとると619kg/輪となり、LI=90XL の最大負荷能力600kgを超えてしまいます。タイヤ側も安全マージンをとって設計されているので大丈夫なのですが、やはりLI=90XLでは空気容量が不足気味ということになります。

＜225/35/R20 90XLなら空気圧290kPa＞
従って「225/35/R20 90XL」装着の場合の空気圧は最大負荷能力の得られる290kPaまで高めると安心です。しかし、乗り心地が硬くなるのなどの弊害が出ます。なので、純正タイヤでは、あまりエクストラロードタイヤは使われないのですね。

＜純正の空気圧＞
ちなみに純正タイヤの「235/45R18 94」の指定空気圧は240kPaですが、LI=94で240kPaの負荷能力は670kgまで対応できます。先程、70カムリは1輪当たり619kgは耐えられる負荷能力が必要と書きましたが、十分に余裕があることがわかると思います。

◆ その他の対策

タイヤサイズを1センチ太くして「235/35R20 92XL」にすると、空気容量が増えて少し余裕が生まれます。LI=92XLならば空気圧290kPa入れると630kgまでの負荷能力が得られます。

235/35R20 92XL → 最大負荷能力 630kg（290kPa)
225/35R20 90XL → 最大負荷能力 600kg（290kPa)

235/35R20 だとタイヤ外径が若干大きくなりますが車検は問題ありません。むしろタイヤとフェンダーの隙間を埋める効果が高まります。インチアップの際は、空気容量を増やすためにタイヤ幅を増やすほか、タイヤの剛性が高まる関係で、タイヤの前後方向の接地面積が減ります。それをタイヤ幅増によって接地面積を補います。そのような効果もあるのですね。

長くなり失礼いたしました。
何かご不明な点などございましたら、追加でご質問いただけましたら幸いです。

質問者からのお礼コメント

ご丁寧にとても分かりやすく
ありがとうございました。
LI94前後の物をしっかり履こうと思います。

Answer 2

カムリの車重がそこまで重くないので空気圧240kpa以上入れておけばとりあえず問題ないです。道路の段差で強い衝撃があるとホイールが曲がりやすいので注意が必要です。

Answer 3

https://response-up.com/archives/3803
ここにインチアップの時の空気圧やXL（規格の違うエクストラロード規格）の空気圧でのロードインデックスの解説あるので見ると言い