トヨタ bZ4X 「トヨタならではの安心感が付いてくる」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
1

トヨタならではの安心感が付いてくる

2022.11.22

年式
2022年5月〜モデル
総評
「トヨタのEVが欲しい」となったら、現状ではこのクルマを買うしかありません。そういう意味で、マッチングのいいユーザー像はまずトヨタのEVが欲しいという人でしょう。安心感が違います。では他のメーカーと比べて特別な魅力があるかといえば、それもなかなか見つけられないのがまた正直なところです。でも、大事なことなのでもう1度書きますが、ディーラーの対応も含めて安心感は最高ですよ。
満足している点
トヨタが作ったという安心感。これに尽きるんじゃないでしょうか。今やEVは多くの選択肢がありますが、たとえばメジャー勢力となっている新興某メーカーのEVだと性能や話題性は素晴らしいですが、自分の愛車にするにあたっては不安もありますよね。でも、トヨタが送り出すbZ4Xならそういった不満から解放されます。それがbZ4Xを選ぶ最大の理由になり得るかと。
不満な点
「このクルマを選びたくなる」という決め手に欠けること。いいクルマだと思うし、信頼性も安心感も抜群に高い。だけど「これだ」という部分がちょっと足りない。そんなキャラクターもある意味トヨタらしいですけどね。
デザイン

3

個性的なデザインであることは間違いないですね。全体的なプロポーションはミドルサイズSUVそのものですが、無機質な顔つきとか大胆な樹脂フェンダーなどは普通のトヨタ車と違います。SUBARU「ソルテラ」とは兄弟車ですが、フロントバンパーなどのデザインが異なりますね。
走行性能

3

ある意味普通。いい意味で。EVだからといって特別なことがあるかといえば、ないんですよ。でも実はそれがトヨタの狙い。「EVだから特別な走行感覚を狙うのではなく、ガソリン車やハイブリッドカーから乗り換えても違和感がない」ということを狙っているのです。もちろん、モーター駆動らしい滑らかで爽快な感覚はありますが、一部のEVのような過激な加速感みたいな演出はありません。
乗り心地

4

よくできています。EVの中には車体の上下動が大きめ(重いバッテリーの影響と思われる)でフラット感に欠ける車種も少なくないですが、bZ4Xはそのあたりをしっかり配慮。「EVのネガを感じさせない」という開発陣の心意気が伝わってくるような気がします。ちなみに兄弟車の「ソルテラ」の4WDモデルはbZ4Xとサスペンションの設定が異なり、ちょっとゴツゴツきますね(車体の上下動はしっかり抑えている)。でもそのぶんハンドリングはbZ4Xのほうがキビキビで運転好きなら好感触かもしれません。
積載性

4

「EVだから」という言い訳は不要です。床面の奥行が1m弱とたっぷりあるうえに左右幅も十分だから床面積が広く、そのうえ床自体も一般的なSUVと変わらない高さに抑えているからたっぷり荷物が積めます。荷室容量は470Lと十分。ただ、荷物を満載しようとするユーザーなら、リヤウインドウが寝たクーペSUV的スタイルにより荷物を高く(後席背もたれ上端よりも上)まで積み上げることはほぼできないことは覚えておいたほうがいいかもしれません。
燃費

4

燃費ではなく電費ですが、WLTCモードの消費率はベーシックな仕様で128Wh/km。参考までに主要電気自動車を見ると、日産リーフ(40kWhバッテリーモデル)が155Wh/km、ホンダeが131 Wh/km、そして日産サクラが124Wh/km。つまりbZ4Xはかなり良好な燃費といえますね。ちなみに一充電の航続可能距離は559kmです。
価格

1

何を隠そうbZ4Xは現金や一般的なローンでの購入はできません。「KINTO」というトヨタの関連会社が運営しているサブスクでのみ手に入れることが出来るのです。参考までに金額は、一般的なプランで申込金が38万5000円。毎月の利用料は10万6700円で、ここには車両代のほか税金やメンテナンス、車検、そして任意保険まで含まれます。「あとは駐車場代や電気代、そして高速代だけ払えばクルマを使える」というメニューです。とはいえさすがに10万円オーバーは構えてしまいますね。参考までにRAV4であれば、申し込み金33万2090円、月額使用料5万9400円で同様のプランが利用できます。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
トヨタ bZ4X 新型・現行モデル

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