可哀想な車
「大き過ぎず小さ過ぎず、ちょっと他の車と違ってて、コンパクトカーより少し高級感あればいい」
そんな考えの方にはいいかもしれません。
ただ、
2009.9.15
- 総評
- 可哀想な車
「大き過ぎず小さ過ぎず、ちょっと他の車と違ってて、コンパクトカーより少し高級感あればいい」
そんな考えの方にはいいかもしれません。
ただ、ブレイド以上の車を知らない方に限ります。
そして「ただ動けば良い」という運動性能があれば十分な方向け。
簡単に言えばこの車を5分間運転して、違和感と不安感を感じない人向け。
近場だけならまだ我慢できますが、この車で長距離は走れません。ストレスと疲労がとても溜まります。
どうしてこのような車を販売できるのか疑問でなりません!
こんなに長く書くつもりはなかったのですが書かずには居られません。
内装に関してはエンジンをかけず停止していれば文句も出ないでしょう。
外装においては、折角ヘッドランプの形は吊り目で精悍なのに、ルーフの高さがそれを台無しにしています。あんなに高く設定する必要があったのでしょうか?遠目で見ればヴィッツと瓜二つです。もっと低くしていればメタボな外観ではなくスマートになれたはず。
暇があったら興味本位で一度実車を試乗してみて下さい。乗り終えて自分の車に戻った時、安心感で一杯になるはずです。
「ショートプレミアム」を謳うのであれば何か一つでも卓越したものが欲しいです。
中途半端にもなっていない、そんな仕上がりです。
コンセプトとしてはあまり類を見ないものではあるので、オーリスと共用するのではなく、完全な新設計で開発し、内外装と動力性能をきちんと作り込めていれば、とても魅力的な車になったと思います。
残念ですし、何よりこんな状態で生まれて来た「ブレイド」という車が可哀想です。
販売するのであればトヨタにはしっかりと責任を持って開発してほしいと思います。
- 満足している点
- なんでしょう・・・強いて言えばエアバッグが標準で多く付いている事。
日本車である事。
- 不満な点
- 乗ってわかる多くの細かい部分の造りの悪さ。
アクセルを踏む・ステアリングを切る・ブレーキを踏む。この一連の動作にワンテンポ遅れた違和感があり、操作している感覚は皆無です。
かと言って「車が主導権を握り、自分が乗せられている」と思うほどの安心感もなく、気持ちの悪いフィーリングで常に不安感が募り、非常に疲れます。
ブレーキはストロークが深すぎて踏む度に身構えてしまい体に力が入ります。もちろん奥まで踏めば効くので、「少ししか効かない部分」が多すぎます。
ブレーキが不安な車ほど疲れる車はありません。パワーが無くても、ブレーキが素直ならば軽の方がまだ疲れないでしょう。 あと、ロードノイズは言うまでも無く・・・。
そして内装も驚く程に非常に使い勝手が悪いです。
まず、前席のセンタースペースを台無しにしているサイドブレーキ。足踏み式にするか、一般的な形状と配置にすれば問題なかったのですが、あまりにスペースを取り過ぎている為、肘掛やコンソールボックスの容量が少なすぎます。ドリンクホルダーもこいつのせいで真ん中ではなく左右のエアコン吹き出し口に設置されていますが、そこに助手席の方が飲み物置くと、助手席のサイドミラーが見えなくなり危険です。そして肝心のサイドブレーキは引き辛い上に戻しづらく、操作するのに腕に負担がかかるような角度になっています。
また、後席のドアにあるウインドーの開閉スイッチの配置が手前過ぎて、肘掛に自然に腕を置いた状態ではまずスイッチに指が掛かりません。手首よりも後ろにスイッチが隠れてます。
操作しようとすると肘を後ろに相当下げなければ押せません。やむなく逆側の手で操作する事になります。 窓一つ開けるのにこんなストレスを感じた車は初めてです。
そしてシートは、座面が短すぎて安定感など無く、しっくりくる座り方を探そうとして、助手席に座っていても、もぞもぞとポジションを探してしまいます。革の部分はすぐにシワが出来ます。
内装のスウェードは新車でも毛羽立っているというか揃いが悪く汚いです。他の材質はかなり固いプラスティックで高級さなどどこを探しても見当たりません。見える部分はソフトパッドでも良いので使用するべきです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験