高級感があるのは2.4L
2.4Lと3.5L-V6モデルがありますが、比較試乗しますと上質というか高級感があるのは3.5Lではなく2.4Lの方と感じま
2008.1.13
- 総評
- 高級感があるのは2.4L
2.4Lと3.5L-V6モデルがありますが、比較試乗しますと上質というか高級感があるのは3.5Lではなく2.4Lの方と感じました。まず、2.4Lの「G」ですが、このボディには十分余裕がある2.4Lということもあり、かなりラクな走りが可能。アイドリング時の静粛性も高く、ステアリングに伝わるバイブレーションも極めて少ないです。トルクフルなエンジンで市街地ではほとんどエンジンを回すことなく流れに乗れますし、CVTなのでスムーズな加速でエンジン音も聞こえないのでとても静かで4気筒でも十分高級な感じを与えます。高速での追い越しも余裕十分です。乗り心地も適度にコシがありますが、コンフォート志向でかなりマイルドで足もよく動き、しなやかさもあります。
続いて3.5Lの「マスターG」にも試乗しましたが、こちらはアイドリング時にステアリングに微振動が感じられました。走り出しても静かなのでV6ということはほとんどわからない。もうちょっとエンジン音を聞かせるセッティングの方がV6を買った喜びが感じられるのでは?3500というと非常に大きな排気量で280PSもあり、トルクも35.1kg-mと強大ですが、市街地を走る分には刺激も荒々しさもまったくなく、むしろ2.4Lとほとんど変わらない。わかるのは明らかにフロントが重いこと。かなりおっとりとした性格で本当に3500もあるのかな?と思ったほどです。
V6で重くなっている分、ハンドリングのキビキビ感が損なわれていること、専用のサスペンションが硬めで2.4Lよりも路面の凹凸をよく拾い、ゴツゴツ感が大きく乗り心地は劣っていること、17インチアルミのせいかロードノイズが大きくなっていたことなど2.4Lと比較すると、むしろ2.4Lの方が高級感があると私は感じました。ほとんどのシーンでは2.4Lも3.5Lも乗っていてそれほど劇的な違いがあるわけではないですし、2.4Lがおすすめです。
ただ、さすがに高速での追い越しでは3.5Lの方が圧倒的なゆとりがありましたが。力を発揮するのはそのくらいでしょう。
- 満足している点
- ○国内では唯一の大排気量ハッチバック
○2.4Lは乗り心地もよく足回りのセッティングもバランスが取れている
○2.4LのCVTはスムーズな加速が可能で燃費もけっこういい(12.0km/L前後)
○2.4Lは無鉛レギュラーガソリン
○インテリアのスエード調クロスの高級感があっていい
○3.5Lの6速ATはシフトショックがなくCVTのような印象
○270万円(本体)~3.5Lのクルマが手に入るのは安いのは間違いない
- 不満な点
- ○3.5Lは熟成不足で乗り心地とスポーツ性のバランスが取れていない(要改良)
○リヤシートのスペースをもう少し広くして欲しい
○オーリスよりも30万円は高い価格設定
2.4Lということもあり、高いのは当然ですが、本来であれば1.8Lで十分なボディ。オーリスもけっこう上質感があり、ブレイドに負けない商品力を持っているため、特に2.4Lエンジンにこだわりが無ければ、比較した方がいい。オーリスだと30万円くらい安い支払い額になる。
○標準仕様とGの価格差が大きい
ディスチャージヘッドライトやパワーシート、CDチェンジャーなどが装備されるが、標準仕様とGの価格差が30万円もあるのは、ちょっと大きすぎる。本革+スエードのシート表皮が付いているが、それでも20万円前後に抑えられるはず。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験