貴重なNA大排気量Cセグメント車
残念ながら今春で生産が終了してしまったブレイドですが、Cセグメントハッチバックに2.4/3.5LのNAエンジンを積む
2012.10.18
- 総評
- 貴重なNA大排気量Cセグメント車
残念ながら今春で生産が終了してしまったブレイドですが、Cセグメントハッチバックに2.4/3.5LのNAエンジンを積むという貴重なコンセプト故、今後このような車種は登場しないと考えています。それだけに、今後も大切に乗ってゆこうと思っております。
購入時6700kmだった愛車も、通勤やレジャー、ドライブに大活躍し2年半で42000kmになってしまいました……余裕のあるエンジン出力に小柄なボディのお陰で、街乗りから高速、山岳路までどこでも行きたくなってしまうため、自分としてはハイペースな走行距離の刻み方をしております。
外観もハッチバックのクラウンのようで、高級感があって良い感じです。愛車はクールホワイトパールクリスタルシャインという長い名前の色ですが、朝日を浴びると青白くボディラインが煌くのが大変美しく、所有欲を満たしてくれます。
内装のバックスキンも、埃が目立ちますが適宜毛並みを整えてあげれば新車と変わらない外観を保ってくれている為、この内装には不評も多いようですが個人的にはお気に入りです。
フライング・バットレスと呼ばれるセンター部の造形も実用性こそは無駄があるかもしれませんが、ブレイド専用のチタン・ブラックメタリック調のトリムも美しいです。
シートはアルカンターラと本革のコンビシートが良い感じです。座面のアルカンターラは滑りにくく、クルマのシート素材として高級感のみならず実用性でも◎です。
幹線道路では1200回転もあれば十分に流れに乗れますので、静粛性も高くいざという時の加速も大変素晴らしいです。CVTのマニュアルモードは、アクセルレスポンスがダイレクトになり、加速がさらにキビキビするようになりますので、ここ一番の追い越しなどでも有用だと思います。
個人的には見事に求めていた車像に一致している車なので、故障などがない限りできるだけ長く乗ってあげたいと考えています。
- 満足している点
- ・小柄なボディに大きなエンジンということで、街乗りから高速道路まで幅広いシチュエーションにて息苦しさを感じない為、どこにでも行きたくなるし、行くことが出来るクルマです。
・CVTとの協調のお陰なのか、現在通勤で片道40キロ走っていますが、平均燃費は14km/lに迫る勢いです。10・15モードを若干ながら超えており、燃費性能の高さに大満足しております。
特にじわじわとガソリンが値上がりしている現在、ありがたさをかみ締めています。
・極低回転で市街地走行が完全にこなせるところ。
1200回転程度でも十分道の流れに乗れますし、郊外道路での素早い追い越しでも2000回転あれば十分というイメージです。高速でも3000回転以上は滅多に使いません。
・高速域でも高い静粛性、安心の巡航性能がある為、油断していると速度が出すぎていることもあります。100km/h巡航では1800回転走れますので、風切音の小ささも相まって車内は実に快適です。どちらかというと、GT系のツアラー的なクルマであり、ホットハッチのようなワインディングなどを攻め込むようなタイプとは違う性格です。
・高級セダンのようなフロントマスクから始まるエクステリア。リアのテールランプはLEDの間接照明ということで、凝った仕組みになっており中々興味深いところです。
・不評な意見も多いバックスキンの内張りですが、常に毛並みを整えてあげることを忘れずにいれば綺麗な外観を保つことが出来ます。グローブボックスの中に専用のクロスを入れておけばばっちりです。
チタン調とブラックメタリックのセンタークラスターやメーターパネルは時間帯や日の当たり方でその表情が大きく変わりますので、見ていると「良いなぁ」と思えてきます。
メーカーOPのHDDナビも納まりがよく、チリあわせも完璧です。
本革のステアリングも冬場、手が乾燥していると大変助かります。一説によるとレクサスクラスの革とも聞きますので、流石に握り心地が良いです。
・国産Cセグメントとしては異例の安全装備が充実したクルマであり、購入要因の一つが横滑り防止装置や多数のエアバックなどの安全装備が装備されているかどうかだったので、運転していても精神的に安心感があります。
- 不満な点
- ・バックスキンの内張りの埃が目立ちやすいところ。
基本的にはブレイドのオリジナリティが強調されていて好きな部位ですが、埃が目立ちやすいので毛並みを整えると同時にクロスで埃を払ってあげる必要があります。
手入れを怠るとみすぼらしく見えてしまうのは、日常使う車としてはマイナスポイントです。
・あともう少し全高が低ければ完璧でした。室内は自分の座高だとまだまだルーフまで余裕があるので、新型オーリス位の全高だと更にスタイリッシュで低重心化して走りにも良い影響があったかも……と考えてしまいます。二代目ブレイドが出ないことが悲しいところですね。
・地上高が13.5cmなので、積雪する時期になると轍の中央部分の雪と腹が軽く接触することがあります。
もっとも、冬以外の季節ではどのような場所に出かけても不便を覚えることは無いのでさほど問題になりませんでしたが、15cmの地上高だった前の愛車ではこのようなことが無かったので、少々気を遣います。
・出来れば、ドライブ・マニュアルモードのほかにスポーツ(S)レンジも欲しかったです。
高めの回転数で走ることが出来るSレンジなどがあれば、マニュアルモードにするほどでもない状況において、高回転を保って加速体制に移れそうなので。ただ、燃費は悪化するでしょうが……。
・リアエンドの下向きマフラーがそっけなくて悲しいです。
「ショートプレミアム=小さな高級車」をメーカーが自称しているのですから、ここはマークXのような処理にして欲しかったところです。そうすれば格好良さ3割り増しだと思います。
・細かいところですが、ナンバー灯がシングルなところ。
車種専用の6発LEDナンバー灯がサードメーカーから発売されていて、それを装着したところダブル灯の車両にも引けを取らない明るさを実現できましたが、T10のナンバー灯を単発白色LEDに交換しただけでは恐らく照射範囲などに不満が出ると思います。
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