トヨタ アクア 「Ｔｈｅ　国産コンパクトカー」のユーザーレビュー

Ｔｈｅ　国産コンパクトカー

2015.8.21

総評

　軽自動車では物足りないが、必要以上に大きなクルマで、空気を運ぶのも面白くない。乗車２名までなら、アクアで充分。ラグジュアリーには程遠いが、個人用の実用車としては、よくまとまっているし、ぎりぎり安っぽさもない。

　燃費に特化したクルマというのが定評だが、むしろ市街地走行に特化したクルマだと思う。

　従来のガソリンエンジン車の特性を巧くエミュレートしているので、運転に大きな違和感はないが、本来、どちらかといえば、モーターが主でガソリンエンジンが従のシステム。クルマに対する価値観を少し転換しないと、不満を感じるかもしれない。

　別に羊の皮を被った狼でなくても、羊として暮らしていくなら、羊を極めた羊でよい。羊も本気で走れば、結構速い。

満足している点

　ハイブリッドとしては、枯れたシステムで、生産台数も多いので、安心して乗っていられれる。
　ありふれてしまって今更だが、コンパクトカーの外装デザインとしては秀逸だと思う。
　いろんな面で、ラグジュアリーではないが、シンプルで無駄がない。
　洗車が楽。
　

不満な点

　せっかくのコンパクトさが生かせない見切りの悪さ。
　ブラックボックス部分が多く、感電の危険もあるので、ＤＩＹでの整備は限られる。
　限界内で走っている分には快適だが、それを超える無茶な運転をすると、いろいろ破綻しそうな感じ。

デザイン

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走行性能

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　市街地走行では何の問題もない。７０ｋｍ／ｈまでなら、きびきび走る。

　昔、スムーズな加速の表現として、「電気モーターのように、、、」というのがあったが、文字通り電気モーターで加速して、エンジンへの切り替わりも気がつかない。アイドリングストップもガソリン車のような不自然さは皆無。住宅地への進入で、気を使わなくてすむ。

　高速は、加速性能・燃費ともに、あまり得意ではないが、普段、高速道路はほとんど使わないので、個人的には問題ない。
　試しにちょっと走ってみた印象では、追い越し車線を走り続けるのはしんどいが、流れに乗って走っているぶんには大丈夫。インターやＳＡからの合流では、まごまごしていると、加速しきれないかもしれない。
　コンパクトカーなら、こんなもんでしょう。

　低重心は、少しハンドルを切るだけで実感できる。試乗時、車線変更で、ホイールベースの短さも相まって、そのシャープさにちょっと驚いた。中低速域でのトルクは十分あるので、一般道では、ストレスなく運転を楽しめる。

　ブレーキはクセがあり、初めてブレーキを踏んだ時は、盛大なカックンブレーキになった。しかし、これは単純に慣れの問題で、予めブレーキのクセを知っていれば、問題ない。

乗り心地

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　整備された路面での乗り心地は悪くない。

　遮音性は良くない。特に後輪からのロードノイズが大きい。速度を上げると、かなりうるさくなる。この面でも、高速道路には向いていない。また、内部から外部への音漏れも大きく、ドアを閉めていても、オーディオの音が車外に漏れる。

　シートは長時間運転にはイマイチ。大きさは十分なのだが、何故か身体にフィットしない。

　冷房はよく効き快適。暖房はあまり効かない。また、極端に燃費が悪化するので、寒冷地でなくてもシートヒーターは必須。

　後部座席の居住性は使った事がないし、使う気もないので、判らない。

積載性

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　これくらい積めたら充分ではないかと、、、。

燃費

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　前のクルマが市街地６ｋｍ／Ｌに対し、アクアは２３ｋｍ／Ｌ程度走ってくれるので、気軽にクルマを使って出かけるようになった。
　エアコンやヒーターを使わない季節、郊外の流れの良い道路なら、３０ｋｍ／Ｌを軽く超えてくる。

価格

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故障経験

　リアビューカメラを見ながらバックすると、まっすぐ後退しているつもりが斜めになっていた。
　６ヶ月点検時に修正可能なら、修正してくれるよう依頼したが、修正できないとの返事。やはり、不便なので、１２ヶ月点検時、営業を通して、もう一度依頼すると、簡単に修正できてしまった。カーナビの初期設定項目にリアビューの角度修正があったようだ。