スズキ ワゴンRスティングレー 「ぜひ過去モデル所有者に乗ってほしい！」のユーザーレビュー

ぜひ過去モデル所有者に乗ってほしい！

2018.2.2

総評

車検の代車がスティングレーLと聞いて「なんだ安モノか」と落胆したものの(笑)、実際に運転してみるとなかなか考えさせられる1台でした。改めてターボとかマイルドハイブリッドとかそんなものがこのクルマに要るか？と。また、ワゴンRとして初採用のトーションビームサスでどう印象が変わるのかも興味深かったが、懸架方式が変わってもちゃんと”スティングレーらしさ”を継承していた。今までのしっかり感はそのまま、乗り心地を大幅に向上している。過去のスティングレーに長く乗っている方ほどこの進化を実感できると思う。乗ってみて！

満足している点

とにかく乗り心地が良い。去年乗った2代目N-BOXに比べて細かい起伏を拾うものの、総じてフラットで頼もしいドライバーズカーの足回り。それでいて車軸懸架だった過去モデルのように横方向に揺さぶられたりはしないので、ヘッドレストに頭を預けてゆったり運転できる。

純正オーディオはスマホ連携に対応していて、接続すれば話しかけるだけで本体に触ることなく電話をかけたりナビを使用したり出来る。ただし走行中はなかなか音声を聞き取ってくれなかった。

純正ドアスピーカーの音質も向上し、先代モデルに比べとても聞きやすくなっていた。このレベルなら少なくとも私は内張を剥がしてレアルシルトを貼るようなDIYはしない。

不満な点

N-BOXの時にも感じた、車両が停止する瞬間の「ブルン」とくる揺り戻し。発進のためブレーキから足を離した瞬間にもやはりブルンと来る。どんなに丁寧にブレーキ操作をしてもこの揺り戻しが避けられず、気にする人には気持ち悪いかもしれない。良好な乗り心地とトレードオフだろうか。

センターメーターは視線移動量も焦点変化も少なく視認性良好。ならばヘッドアップディスプレーの必然性は？そんなものにかけるコストがあるならまずインパネに時計をつけるべし。それと車線逸脱警告？のような音が定期的に鳴るのが煩わしかった。まだまだ未完成な装備であり、ほとんどの人がOFFにしてしまうだろう。

デザイン

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走行性能

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乗り心地が向上した分？コーナリングはいくらか頼りなくなった。まっすぐ走っている分には新型を忘れるぐらい違和感がないのに、コーナーで「グラッ」とロールした瞬間違うクルマを運転していたことを思い出す。ただし普段運転している34型ステTとタイヤサイズが違うのも無関係ではないだろう。このステLはエナセーブEC300+を履いていたが、指定空気圧が見直され先代モデルのようにパターンノイズが気になることはなくなった。

2年前にNAのハスラー（Sエネチャージ）を借りたときはアクセル操作に素直に反応しない（燃費向上のため）エンジン制御が不満だったが、このステLはもともと燃費を追及していないせいかアクセル操作に対する反応が実に自然で気持ち良い。ステTに比べてトルクがない分エンジン回転数は高めになるが、スムーズで静かだから非力でもストレスを感じない。

またステLにはターボもISGもないから、エンジンルームが広々していてメンテナンス性は良好。アイドリングストップがないから鉛バッテリーに高価なK-42Rは不要で38B19Rが指定され、寿命そのものも長いはずだ。

乗り心地

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個人的にはMH35/55型ワゴンR最大の改善ポイントが乗り心地向上だと思う。「エンジンの再始動が静か」なんてのは些細な事。というかISGを使用しないセルスターターによる始動音も明らかに先代より静かになっている。

発表当初は顔がキャディラックに似ているとの評もあったが、個人的にはそれほどとは思わなかった。むしろ来年のマイナーチェンジでもう少し似せてくれたらいいのにと期待している。

積載性

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外形寸法は変わらないのに、室内はとても広くなっていた。運転席から後ろを振り返ると後席が遠くなっているのがわかる。それでいてラゲッジスペースも拡大している。

先代モデルに比べヒップポイントが高くなり、前方視界向上。ボンネットの見切りがしやすくなったが、運転席足元はやや狭くなっており、前輪ホイールハウスの膨らみも大きく、ハンドルもわずかに遠くなったと感じる。

燃費

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高速も含め2日間で約300キロ走り、満タン法ではなく燃費計で23.3。思ったほど良くなかったが、なんせこのステLが上位グレードに迫る好燃費を実現してしまったらマイルドハイブリッドの面目が潰れてしまう。だから意図的に燃費よりドライバビリティ重視のセッティングに振っていると思われるが、何の裏付けもない邪推。

価格

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故障経験