スズキ スペーシアギア 「ふだん使いにもマッチした1台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

瓜生洋明
瓜生洋明(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
3

ふだん使いにもマッチした1台

2024.12.2

年式
2024年9月〜モデル
総評
ベストセラーモデルであるスペーシアの派生モデルという位置付けだが、その実力は十分に中軸を担うことができるものだ。アクティブなイメージの強いモデルではあるが、ベースモデルの使い勝手はほぼそのまま受け継がれており、ふだん使いにもマッチした1台。
満足している点
ベースモデルとは一線を画す内外装のデザインが最大の魅力だ。また、ベースモデルの機能性を保ったまま、アウトドアユースを想定したモデルならではの機能装備が追加されている点もうれしい。これらの機能装備は、アウトドアシーンで役立つことはもちろん、ふだん使いでも大きな力を発揮してくれることだろう。
不満な点
街乗りメインの場合、手応えのあるハンドリングとやや硬めの足回りがネガティブに働く場合がある。また、高速走行時には風切音を感じることが多い。
デザイン

4

制約の多い軽自動車の中にあって、ベースモデルの機能性を活かしつつデザイン上の差別化を図ることは決して簡単なことではないが、スペーシアギアでは可能な限りそれを実現している。アースカラー調のエクステリアカラーもスペーシアギアのイメージとマッチしている。また、ジムニーをオマージュしたフロントグリルも、スズキらしさが感じられるポイントと言えそうだ。
走行性能

3

ハンドリングについては、ベースモデルのスペーシアよりも手応えを感じる。足回りもやや硬めのセッティングとなっているため、「クルマを運転している」という感覚を覚えやすいモデルと言えそうだ。ただ、こうした特徴は街乗りメインだとネガティブに働くことがあるかもしれない。
乗り心地

3

全体的に足回りがやや硬い印象だ。これは、高速走行時やオフロード走行時にはちょうどいいが、街乗りメインの場合だと乗り心地の悪さを感じるかもしれない。また、静粛性はそれほど高くない。特に、高速走行時の後部座席では風切音をかなり感じることがあるだろう。
積載性

4

絶対的な積載量はベースモデルのスペーシアとほとんど同じだが、アウトドアユースを想定したモデルならではの機能が多く備わっているため、使い勝手の良さは抜群だ。たとえば、砂や泥汚れ、水にも強い防汚タイプのラゲッジフロアは、ふだん使いでも活躍してくれるだろう。また、スペーシアで人気の高かった「マルチユースフラップ」がスペーシアギアにも採用されているのはうれしいポイントだ。
燃費

3

カタログ燃費はノンターボの2WDが23.9km/L、ターボの2WDが21.9km/Lと、このクラスとしては上々の数値だ。実燃費もこれに準じた数値となる。燃費優先ならノンターボを選ぶほうがベターだが、長距離走行も多いであろうこのモデルの性質を考えるとターボを選ぶべきユーザーも多いかもしれない。そういう意味では、ノンターボとターボの燃費の差は誤差の範囲と見てよいだろう。
価格

3

上級グレードのみの設定となるため、ベースモデルとなるスペーシアよりも一見割高に見える。ただ、スペーシアの上級グレードと比較するとやや低めの価格設定となっていることからお得感は高い。「趣味性の高い実用車」というカテゴリーで考えると、もっともコストパフォーマンスに優れた1台と言えるだろう。
瓜生洋明
瓜生洋明
自動車ジャーナリスト
1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
スズキ スペーシアギア 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ユーザーレビューを投稿する

ユーザーレビューを投稿する

※自動車SNSサイト「みんカラ」に遷移します。
みんカラに登録して投稿すると、carview!にも表示されます。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示
carview!の最新情報をチェック!
Facebook
carview!公式Facebook
最新のクルマ情報をお届けするcarview!オフィシャルページ(外部サイト)

carview!公式X(旧Twitter)
carview!の中の人がクルマ情報をポストする公式アカウント(外部サイト)