スズキ アルトラパン 「ラパンLC X２WD乗車記録」のユーザーレビュー

ラパンLC X２WD乗車記録

2024.9.13

総評

ラパン以上に内外装の質感を高めつつ、通勤快速車としての使用や、旧車風な車窓の景色を体感できるのが、ラパンLCの特徴です。普段使いに必要な居住空間や快適装備を備えたうえで、見た目よりも動力性能が高めな点は◎です。細かな部分では煮詰めの甘さや基本設計の古さがあるものの、全体としては、非常に魅力的であると思います。車としての歴史も20年以上あり、旧モデルオーナーの指名替えにも対応できます。

満足している点

普通のラパン以上に、内外装ともにレトロキュートを追求し、快適装備が満載であること。ヘッドライトにはウェルカムランプが装備され、ドアロック時にイカリングが発光し自車位置を示すと同時に、さりげなく良い車感を周囲にもアピールしている。デスク形状インパネはLC専用木目風パネル仕上げとなり、壁面にも専用エンブレムが添えられ、旧車感や外車感を感じられる。ステアリングやドアファブリック、シート生地はLC専用のブラウン基調の仕立てとなり、くつろぎ感がさらに高まる点が良い。その上で、立体駐車場に収まる低めの全高と、ほどよい室内高を両立しているだけでなく、アルトよりも若干アイポイントが低まり、旧車風な運転感覚で乗れる点がよい。
また、全高が低くて軽いため、NAノンターボながら普段使い動力性能は十分に備わっている。単眼メーター内の表示切替には、横グラフタコメーターも備わっており、通勤快速車として楽しむことも可能。また、車体の大きさがほどよいため、写真映えがよいのも嬉しい。

不満な点

全身ファッショナブルを謳う車なのに、ラゲッジエンドトリムが後付け部品扱いで装着されておらず、部品そのものも税抜15,000円以上と高価な点は、ダブルでいただけない。スーツケースなどの大型荷物の出し入れで傷つきやすい部分なので、ここはケチらないでほしかった。
メーター内アニメーションの動作や、エアコンパネルのデザイン、アイドリングストップ復帰時の調律など、51型ハスラーなどの最新モデルに比べて、基本設計が古いと思えてしまう点がある。
ゆったり感や新しさが必要な方は、ワゴンＲスマイルも検討余地がある。

デザイン

4

走行性能

4

乗り心地

4

積載性

3

燃費

3

価格

3

故障経験