スバル レガシィ アウトバック 「実用ワゴンとしての性能が高い」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

実用ワゴンとしての性能が高い

2024.1.29

年式

2021年10月〜モデル

総評

国産車としては唯一無二の存在ですね。大きなワゴンボディでそれなりの悪路走破性も備えたSUVというキャラクターは「こういうのが欲しい」という人には刺さることでしょう。もちろん、SUVというのは忘れて「大きなワゴン」として買ってもいいと思いますよ。

満足している点

ゆったりとした後席と広いラゲッジスペース。今どきのSUVとしては高い悪路走破性。優れた操縦性や安定性と、長時間運転でも驚くほど疲れない運転感覚。旅行やレジャーでクルマを活用する人にとってはうれしいポイントが多いですね。

不満な点

車体サイズが大きいので、狭い道や駐車場ではちょっと気を使います。とはいえ、大きなボディによる“ゆとり”がこのクルマの魅力なので、サイズ感が気になる人はひとまわり小さな「レヴォーグレイバック」を検討すればいいのかなと思います。

デザイン

3

ワゴンらしさと無骨な感じのバランスが絶妙ですね。都会派ステーションワゴンとは違うけれど、アウトドア感あふれるスタイルはアクティブなユーザーによく似合うと思います。北米にはもっとタフなスタイルの「ウィルダネス」もあるので、日本でも選べるようになるとうれしいですね。

走行性能

4

何をもってこのクルマの走行性能とするかは判断が分かれるところだと思いますが、オンロードにおける操縦安定性とオフロードにおける走破性のバランスはレベルが高いですね。オンロードではもっと背の低いクルマのようにスイスイ走れるし、悪路での走りはもっと背の高いSUV並み（さすがにランクルのようにはいきませんが）。何が言いたいかといえば、スキーに出かけるような人にはピッタリですね。

乗り心地

4

乗り心地の良さはちょっとした自慢。それを求めて買っても後悔しないことを約束します。快適性の話をすれば、後席スペースがゆったりで、リクライニング調整できるのもいいですね。

積載性

5

これも一般的な同クラスのSUVに対するアドバンテージ。車体のパッケージはステーションワゴンなので、同じクラスの純粋なSUVに比べると荷室の（幅はほぼ同じながら）前後長が長く、すなわち床面積が広いのです。なので荷室容量（一般的なSUVはワゴンボディに対して高さで稼ぐ）が同じSUVと比べると床面が広いから、実際の使い勝手がいいですね。それを知っておくと、あえてこのクルマを選ぶべき理由も見えてくるかもしれません。

燃費

3

エンジンは1.8Lターボ。実燃費は郊外路や高速道路で13km/Lを超えることがあるくらいの感じでしょうか。確かに世間一般的には「やや控えめ」という声もありますが、かつてのスバル車に比べると相当よくなっているし、個人的にはこれだけ走れば十分だと思うのですがいかがでしょう？

価格

3

ざっくり400万円。まあ安いクルマではないですね。とはいえ、大きなワゴンボディで装備も充実し、先進の運転支援装置まで標準搭載となるとこのくらいは仕方ないかな……と思います。