2021年10月
■2021年10月
スバルは、新型「レガシィアウトバック」を2021年10月7日に発表した。
レガシィアウトバックは乗用車とSUVを融合させたクロスオーバーモデルとして1995年に北米市場で誕生。日本では「レガシィグランドワゴン」として登場し、以来、唯一無二のキャラクターを確立している。
6代目のエクステリアはスピード感のあるシルエット、厚みや力強さを強調したボディパネル、一体感を増したクラッディングを組み合わせてアクティブとタフさを表現した。ラインアップは「リミテッドEX」と「XブレイクEX」の2グレードを展開し、それぞれで個性の異なるデザインとした。ボディサイズは全長4870㎜×全幅1875㎜×全高1670~1675㎜、ホイールベース2745㎜。最低地上高は213㎜を確保している。
インテリアはアッパーエリアで開放感を、ロアエリアで適度な包まれ感を印象づけるものとし、11.6インチの縦型ディスプレイや12.3インチのフル液晶メーターでフラッグシップにふさわしい先進感を表現した。「リミテッドEX」には本革(ナッパレザー)シートがオプション設定され、ブラックとタンの2色が用意されている。XブレイクEXには撥水ポリウレタン素材のシート表皮が標準となる。
ラゲッジルームは5人乗車時で561リットル(フロアボード上部522リットル、サブトランク39リットル)の容量を確保する。荷室フロア長は1086㎜となり、6:4分割可倒式のリヤシートを倒すことで1677㎜に拡大する。リヤゲートはリヤの六連星オーナメントに肘などの体の一部を近づけると自動でオープンする「ハンスフリーオープンパワーリヤゲート」をリミテッドEXに標準装備。XブレイクEXにはオプションとして用意されている。
装備は、センターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムを標準装備。Apple CarPlay&Android Autoに対応し、スマートフォンにインストールされているアプリを大画面に表示して使用できるほか、音声認識による操作にも対応する。オプションで専用11スピーカーの「ハーマンカードンサウンドシステム」を選択することもできる。フル液晶メーターはスピードメーターとタコメーターを表示する「ノーマル画面」、ナビゲーション情報と連携する「地図画面」、アイサイト関連の作動状態を表示する「アイサイト画面」の3モードをステアリングのスイッチで切り替えることができる。
パワーユニットは最高出力130kW(177ps)/5200~5600rpm、最大トルク300Nm/1600~3600rpmを発生する、1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボ。トランスミッションは8速マニュアルモードを備えたCVT「リニアトロニック」の組み合わせ。全モデルがAWDを採用し、燃費はWLTCモードで13.0km/L、JC08モードでは先代2.5リッター車の14.8km/Lを上まわる15.8km/Lを実現している。
新世代のスバルグローバルプラットフォームにフルインナーフレーム構造のボディは、安全性能を高め、操縦安定性の向上、振動騒音の低減に貢献する。さらに微小な変形を抑える「構造用接着剤」などにより、さらなる高剛性化と軽量化を実現。また、車体全体の幅広い領域に防遮音材や制振材を適正配置し、全ガラスの厚みを最適化するなど、ノイズや振動の抑制も図られた。
安全性能については、広角化した新開発のカメラに前後4つのレーダーを組み合わせて360度センシングを実現。ソフトウェアの性能向上や電動ブレーキブースターの採用などにより、幅広いシーンで安全運転をサポートする「新世代アイサイト」を標準装備。さらにGPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と、3D高精度地図データを活用した新開発の先進運転支援システム「アイサイトX」を全車に装備している。これにより「渋滞時ハンズオフアシスト」、「カーブ前速度制御」、「料金所前速度制御」などが行えるようになった。また、ツーリングアシスト中に長時間ステアリングから手を離したり、脇見や居眠りを検出した際には警告を発し、ドライバーに異常が発生したと判断した際には車線内で徐々に減速・停止のサポートを行う「ドライバー異常時対応システム」も装備されている。
2022年9月8日には一部改良を行い、ライティングスイッチの操作性を見直し、「車幅灯/尾灯&OFF」を1ポジションから「車幅灯/尾灯」と「OFF」に分けて、2ポジションに変更した。