スバル レヴォーグ 「レヴォーグ　一年目のインプレッション」のユーザーレビュー

レヴォーグ　一年目のインプレッション

2018.3.7

総評

全体の印象としていい車です。SGPのインプレッサ(代車の1.6と試乗車の2.0iS)と比べてもシャシーもしっかりしているし、先代のXVとは走りでは比べ物になりません(XVのユーティリティーは別物ですが)。高校生の娘からも「スムースで速い車だね」と言われています。

気楽に乗り込めたXVとは違ってドライバーズシートに座ると「これから走るぞ」という気持ちになります。気楽に取り回せるわけではないですが、いろいろ悩んだけれどレヴォーグにして本当に良かったな、と思います。

時折、他社の車も試乗してみたりするのですが、レヴォーグに戻ると、やっぱり良い車だと実感します。

満足している点

走る、曲がるの安定性。
クールなスタイリング。
アイサイト＋ツーリングアシストの信頼性。
特にアイサイトアシストモニターは存外に便利です。

不満な点

燃費の悪さ！
ブレーキが少し頼りない。
助手席のグローブボックスの張り出し。
収納の少なさ。
スピードメーターの誤差（60km/hで+5km/h。ただ、この誤差はリニアに拡大はせず、100km/hでも5km/hです）
SVRDが時々誤検知する点。

デザイン

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走行性能

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【走りの印象】
走り出してまず感じるのはハンドルの太さと重さ、しっかりしたハンドリングです。ステアリング系の剛性なのか、ボディ剛性から来るのか、AWDから来るのか直進安定性が非常にしっかり出ています。タワーバー付きのXVよりも直進安定性がしっかりしています。車自体の車重もインプレッサ系からは200kgぐらい重いので、そこも貢献しているのかもしれません。今までは車は軽い方が良い、と考えていたのですが、フォレスターやレヴォーグに乗って見ると、ある程度の重さも意味があるということがわかったような気がします。

ステアリングを切り込むとノーズがスッと入っていきます。車全体の動きが軽いので車自体が実際より小さく感じます。インプレッサの時と同じ山坂道を走ったのですがS字が続くようなところでも振り回されることなく直線的に抜けられます。トルクベクタリングのおかげかもしれません。

ただ、ステアリングの戻りの悪さが街乗りでは不便です。交差点を曲がってアクセルを入れてもステアリングが戻らないので曲がりすぎてしまったりします。

STIフレキシブルタワーバーを装着してからはさらにフロントの安定性が上がったと思います。XVの時ほどは装着直後は体感できなかったのですが、少し速度域を上げて行くと明らかに安定性が増してきます。感覚的には空力でダウンフォースが出ているような感じです。あとバンプを乗り換えた時のリアのダンピングの収束が良くなったように感じます。

タワーバー装着後、下りのワインディングに持ち込んだ際に感じたのはブレーキの弱さです。弱ウェット路面だったのでパドル２速と３速で下っていったのですが、後半はちょっとブレーキがスポンジーになったような気がしました。それほど攻めたわけでもないので気になりました。

【操作系】
・ステアリング
Dシェイプのステアリングは小径で太く感じます。10時10分ぐらいのところの出っ張りが気になる。左側のステアリングリモコンは確かに便利です。

・シフト
シフト自体は他のスバル車と違いはありません。パドル自体も同じですが、ステアリング（というか車の挙動）がクイックなので、パドルを見失うことはXVの時代よりは少ないように思います。Dシェイプで上下が分かりやすいのも役に立っているのかもしれません。

・メーターパネル
燃料計と水温計が同じような位置に。インプレッサでは一番下に燃料計が横軸で表示されていたのですが。今感じている不満の大きなものはスピードメーターの誤差。60km/hで+5km/h。ただ、この誤差はリニアに拡大はせず、100km/hでも5km/hです。

・MID
色々な表示がありますが、今は主に速度計と経過時間を交互に表示しています。ハンドルのセレクターはMFDに割り当てて欲しかった。

・MFD
今のところ三連メーターはエンジン始動後の走行距離、ブースト圧、始動後燃費にしています。油温も便利ですが、レーダー探知機に水温を出しているので代用しています。MFDも切り替えは手を伸ばさなければならないのが不便ですが、新型インプレッサのように一方通行ではなく前後のいずれにも切り替えられるのでこちらの方がまだマシです。また、インプレッサの場合にはACCオンで、アイサイト画面が割り込んでくるのですが、それがないのは良かったです。

【アドバンストセイフティパッケージ】
・SRVD（Subaru Rear Vehicle Detection)
レーダーセンサーで斜め後ろの車の感知をするシステムですが、ほぼ真横から少し後ろぐらいを感知しているようです。ミラーの上側に目立たないマークが出てくるだけなのですが、大分慣れてきたので使いやすくなりました。インプレッサの場合はドアミラーの内側も点灯するので、できれば移植したいぐらいですね。死角検知と車線変更支援は使っている分にはあまり区別していません。最低地上高の問題もあるので駐車場は後ろから入れるようにしているため、後退時支援はあまり使わないかなと思っていましたが、人や自転車が近づいても警告してくれるので実際に便利です。ただし、駐車場が通りに面している場合に、通りを通る車を検知してアラームが鳴ってしまうのが欠点です。

・ハイビームアシスト
ハイビームを使うことが増えるのにハイビームがハロゲンなのは残念です。ハイビームアシスト自体は市街地ではあまり動作せず、かなり暗いところで動作するのですが、前から点燈した自転車が来てもローに切り替わらない時もありますので、LEDにして明るくなりすぎるとまずいのかもしれません。また、ハイビームアシストをオンにするにはライトのレバーを前側に倒すのですが（いわゆる通常のハイビームの位置）そうするとウインカーを出す時に遠くになるので、手の小さい人だと届きにくくなります。もう少しスイッチを工夫した方が良かったのでは？なお、自動防眩ミラーは後付けミラーを被せてしまっているので効果は体感していません。

・サイドビューモニター
ガイド線が出てくれて非常に便利です。後退時には自動でMFDに出てくるのですが、走行中もMFDのスイッチを押したら表示できます。一旦20km/hを下回ると再度20km/hを超えた時点でキャンセルされるのが不満です。ずっと表示しておいてくれても良いと思います。

・アイサイトアシストモニター
正直ちょっと舐めていました。たかが7つのLEDだけでHUDなどに比べるとシンプルだな、と思っていたのですが、実際にはメーターパネルを見る機会が少なくなります。できれば次はHUDにしてもらいたいとは思いますが。

【アイサイト】
速度維持は緩やか。下り坂でオーバーシュートしたりしてもなだらかに調節していきます。Ver.2だと設定速度を守ろうとして必死になっていたので。新型インプレッサはACC設定速度が30km/hからになっているのと、停止状態からACCセットができたのがレヴォーグではできないのがちょっと不便です。

乗り心地

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乗り心地は、思ったほど悪くはないですが、路面の情報をしっかり伝えてきます。路面が良いところでは本当に乗り心地が良く、悪いところはバタバタしますが、ドライバーには心地よいです。サスペンションは思ったよりも硬くないです。カヤバ足の特徴でしょうか。ちゃんと動いてくれている感じがします。気になっていたリアのバタつきも今の所感じられません。荒れた路面や小さな突起にはゴツゴツ感じますが収束は素早いです。インプレッサの1.6とは明らかに違う、車格の違いを感じます。

積載性

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まだ大きな荷物を積んだことはありませんが、やはりインプ・XV・フォレスターよりは広いですね。特に後ろ側のサブトランクとサイドのネット付きの収納が便利です。サブトランクにはスーパーの買い物袋を放り込めます。

サブトランク用に発泡スチロールのクーラーボックスを入れていて冷蔵品を入れるのにとても便利です。できれば純正品を用意してもらいたいです。また、安いラゲッジネットを買って装着しています。

ラゲッジの開口部とフロアがツライチになっているのがとても便利です。趣味のランニングを終わった後、着替える際等にテールゲートを開けて椅子がわりに使えるのでとても楽です。XVは開口部とフロアに段があったので不便でした。

燃費

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燃費は街乗りで7-8km/lぐらい。Sモードにしても変わりません。
高速では14-5km/lぐらいまで伸びます。90km/hあたりで巡航すれば16km/lぐらいは出そうです。

価格

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故障経験

今の所故障はありませんが、右側Bピラー辺りからゴツンという異音が聞こえることが数回ありました。
あと左前輪のパンクです。