スバル インプレッサ(ハッチバック) 「燃費以外は文句の付けどころがない実用的かつスポーティな一台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
3
価格
4

燃費以外は文句の付けどころがない実用的かつスポーティな一台

2023.4.24

年式
2023年3月〜モデル
総評
従来型のインプレッサ スポーツも十分以上に「素晴らしいCセグメントハッチバック」と評価できる車だった。しかし新型インプレッサは、決してドラスティックではないものの、従来型のほぼすべての箇所と要素を丹念に向上させていったことで、国産Cセグとしては屈指の「非常に気持ちよく走れる多目的な乗用車」に仕上がっている。
満足している点
もともと十分以上な剛性感が感じられたボディは、新型になったことでより盤石な剛性に。そして2L水平対向4気筒エンジンとモーターとの協調もより自然なものとっている。「気持ちよく走れるCセグメント車」という点においては国内屈指の存在であり、エクステリアデザインも洗練された。
不満な点
特にないが、強いて言うなら「わかりやすく高性能なパワーユニット」ではない点に不満は残る。十分力強く、気持ちよさもあるガソリンエンジンだが、購入の決め手となる「わかりやすい省燃費性能」や「わかりやすい馬力性能(カタログスペック)」には欠けている。
デザイン

4

スピード感のある全体のシェイプと、さまざまなアクセントが効いているディテールは、この車に内在しているスポーティな資質を明確な造形としてユーザーに伝えてくれるため、先代以上に心が高揚する。インテリアは、素材感こそさすがに上級のレヴォーグなどよりはずいぶん劣るが、新世代スバル車共通のデザインテイストはなかなかしゃれている。
走行性能

5

走行性能の点数を5としたが、正確には「4.5」としたいところ。抜群のボディ剛性に伴って足がよく動くため、コーナリング時も減速時も接地性は素晴らしく、2L水平対向エンジン+モーターで構成されるe-BOXERユニットは人間の生理や感覚にきわめて寄り添ったニュアンスで十分なパワーを発揮。静粛性やシートの快適性も素晴らしく、CVTのニュアンスもスポーティで自然。ただし「パワーユニットにわかりやすい華がない」ということだけは、いささか残念に感じられる。
乗り心地

5

現時点ではサーキット内での試乗しか行っていないが、その範囲で言うのであれば、乗り心地は抜群にいい。減速時のノーズダイブや旋回時のロールがきわめて自然であるため、よほどラフな運転をしない限り、同乗する成人が車酔いをすることはないはず。医学的アプローチに基づいて設計されたというフロントシートの座り心地も抜群に良好である。
積載性

4

Cセグメントの5ドアハッチバック車として「標準的に良好」なラゲッジスペースを備えている。
燃費

3

WLTCモード燃費は2Lガソリン車が13.6〜14.0km/Lで、e-BOXER車が16.0〜16.6km/L。走りの気持ちよさとのトレードオフになる部分とはいえ、「せめてもうひと声ほしい」というのが正直なところだ。
価格

4

e-BOXERのAWD車は車両価格300万円を超えるが、FWDでも良しとするならば、e-BOXER搭載の最上級グレードである「ST-H」でも車両300万円未満でイケる。すべてのモノが高くなっている今という時代性と、新型インプレッサという車のクオリティから考えれば「安い!」と言っていい。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
スバル インプレッサ(ハッチバック) 新型・現行モデル

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