スバル フォレスター ハイブリッド 「フォレスターX-BREAK試乗」のユーザーレビュー

フォレスターX-BREAK試乗

2020.11.20

総評

ｅ-BOXERによるスバル独自のハイブリッドシステムは、モーター走行（EVモード）から急にエンジンが始動した際、減速時の停止寸前のブレーキ加減が独特でスムーズな走行が難しく感じましたが、慣れてペダルワークを使いこなせるようになればEVモードをどこまで保てるか等、面白みが増すと思います。

満足している点

SUVなので、最低地上高も高く、ドライビングポジションも高めの為、視野も遠くまで見通せ、視界も良く、地上高が高いことによる腰高感も感じることなく、最適な角度のシート（個人的に）と合わせ運転は楽に感じました。楽しさもそれほど犠牲になってはいません。ガソリン車とは違うハイブリッド車（というほど本格的なシステムではないですが）ならではの独特の楽しみがあるなと試乗して思いました。

不満な点

純正ホイールのデザインはもう少し頑張って欲しかったかなと思います。それと燃料タンク容量が48ℓとガソリンエンジン車（63ℓ）より少ないので、航続距離としてみると短めになるのが不満点。試乗ですので、気になったのはそこと、EVモードからのエンジン始動時に少し振動というかショックを感じますし、停止寸前の挙動にも少し違和感も感じました（慣れると気にならなくなるかも？）

デザイン

4

Ｘ－ＢＲＥＡＫ独自のオレンジの加飾パネルは、実車ではカタログ等から想像していたよりも目立ちすぎず、馴染んでいたように思います。
個人的には純正ホイールのデザインはあまり好みではないですが、そのあたりは個人の好みがありますのでね。。外装もそれほどオレンジ加飾が目立ちすぎることもなく良い感じに纏まっていると思います。

走行性能

4

e-BOXERによるモーターアシストは、真夏のエアコンフル作動時や真冬の極寒時には効果（恩恵）を感じにくいと思いますが、春や秋等、エアコンをあまり使わない時期には、小さいながらも発進時や減速時にモーターが作動しているのが分かります。交差点の右左折時アイドリングストップし、加速するまでの間にエンジンが始動する事も少ないので、市街地走行が多いと十分に実感できるかと思います。ただ過度な期待をすると（特に灼熱、極寒時）モーターがあるのかないのか分からないので、試乗は時期を選んだほうが良いかも知れません。尚、試乗ルートでは特にパワー不足等は感じず、必要にして十分だと思いました。

乗り心地

4

最低地上高220ｍｍのSUVですが、SGP（スバルグローバルプラットフォーム）による高剛性ボディとサスペンションにより、コーナリング時の姿勢も安定し、車線変更、右左折時も素直な動きでオールシーズンタイヤ装着でも、何もネガな振動や騒音は感じません。eーBOXERによる回生ブレーキ作動時やモーター走行からのエンジン始動時のギクシャク感こそありますが、慣れれば同乗者も不快に感じることなく快適な乗り心地だと思います。

積載性

4

SUVなので、荷室床面の高さは高いものの容量として必要にして十分だと思います。

燃費

5

試乗なので分かりませんが、春や秋等、エアコンをあまり使用しないシーズンですと、停止前や発進時にEVモードになりますので、それなりに燃費は伸びるかと思います。

価格

4

フォレスターもモデルチェンジ毎に高価になりますが、安全装備等も充実していますので相応の魅力はあるかと思います。快適、安全装備にオプションとなる機能もありますが、それらをどこまで求めるかによってグレード選択が迫られると思います。

故障経験