ルノーサムスンとはルノーの車をサムスンが作っているんですか？ルノーサムスンの車は日本に入ってきますか？

Answer 1

ルノー・サムスンは、ルノーの子会社です。2000年頃にサムスン自動車が経営破綻し、ルノーが筆頭株主になりました。
現在でも開発能力を有していて、ルノー・日産のプラットフォームを利用した車を開発・生産し、海外に対してはルノー・ブランドで供給するほか、ルノーと日産の生産委託を受けて、それぞれの車を生産しています。

ルノー・サムスンが生産した日産車は、日本に輸入されてないはずです。
一方でルノー・ブランドでは販売されていたはず。かつての「ルノー・コレオス」というＳＵＶ車は、ルノー・サムスンが開発・生産した車だったと記憶します。


韓国にはかつて多数の民族系自動車メーカがありましたが、2000年頃のアジア経済危機で経営破綻した会社が多く、民族系として残ったのはヒュンダイ・キアだけ。
ルノー・サムスンのほか、海外資本になったものは、ＧＭ大宇、双龍自動車（インドのマヒンドラ・マヒンドラ・グループ）、タタ大宇（トラックの生産、インドのタタ・グループ）があります。

韓国の自動車会社は労働組合の力が暴力的に強く、賃金は世界一、労働生産性は世界最低、就労時間中にスマフォを見るために工場内へWi-Fiネットワークを張り巡らす、ストライキでも賃金は会社持ち。
海外の資本の大部分は、韓国からの撤退を検討しているはず。
韓国は早いうちから二国間の自由貿易（ＦＴＡ）を進めていたため、韓国の生産拠点は輸出で有利なはずでしたが、生産性が悪いことが大きな問題。

日産にしても、ルノー・日産アライアンスのために、ルノー・サムスンへ生産委託していますが、パフォーマンスに満足しておらず、また日産自身の生産を維持することが大事なため、最近は生産委託を絞る方向のようです。

質問者からのお礼コメント

わかりやすいご解説ありがとうございます！