ポルシェ ボクスタースパイダー 「Unfiltered」のユーザーレビュー

Unfiltered

2018.2.17

総評

これだけの高性能でエンターテイメント性が高い車をオープンで楽しめるのが最高です。それでいて快適性も犠牲にしていないし欠点らしい欠点もない。海外の各種メディアで絶賛されていただけあると思います。

満足している点

生産数が少なく希少性が高い。
911 GT3に似たフロントバンパー。２つの膨らみが特徴的なリアフード。
日本仕様では高価なカーボンバケットシートが標準装備でコストパフォーマンスが高い。
特にスポーツエキゾーストONとスポーツプラスモードで”バリバリ”と付加される排気音。エンターテインメント性が高い。
レスポンスが良く超絶に滑らかな回転で吹け上がるNA水平対向6気筒エンジン。
運転の楽しさと乗り心地を高いレベルで両立している。

不満な点

キーをひねると”バン”という炸裂音と共にエンジンが始動し、”バババ”という破裂音が約１分間続き、近所迷惑甚だしい。
ギア比は2速でカバーできる範囲が広すぎる感じがする。6速はもう少しオーバードライブ気味で良かったかも。
ノーマルモードが低燃費モード扱いなのか、アクセルレスポンスが極端に悪くなる。
幌の操作が手動で車から降りないと開閉を行えない。
ボクスター全モデル中最も燃費が悪いのにガソリンタンク容量が10L少ない。
エンジン始動時の騒音以外は無視できる些細な不満です。

デザイン

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走行性能

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車検証重量1350kgで、991.1型カレラSと同じエンジン（ただし375馬力にデチューン）に同じブレーキ（フロント6ポッド、リア４ポッド）を装備するので、動力性能は十分。公称0-100km/h加速タイムは4.5秒。シフトインジケーターには1500rpmでシフトアップするように促されるが、2000rpmも回さなくても一般道の交通の流れにのれるほど低速域のトルクは豊富で実用的。

911ターボからギアを流用された電動パワーステアリングは中立付近でクイックめなのでスポーツドライビングに適していて、電動アシストな割には違和感が少ない
PTVの効果は正直実感できないが、後輪のホイールの汚れ方が前輪と変わらないので動作していると思われる。

乗り心地

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公称でニュルブルクリンクを7分47秒で走り抜けるとは思えないほど足まわりが柔らかく、市街地の乗り心地を犠牲にしていない。荒れた路面ではバネしたの重さも意識させられるが、PCCBを選択すれば解決したかも。
コーナーでは少しロールもするが、ステアリング操作に対してあまり遅れを感じさせない。収束も早い。
低くマウントされた水平対向エンジンとオープンモデルなおかげで重心の低さが感じられる。
とにかく運転が快適で楽に尽きる。

積載性

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後席がない代わりに前後にトランクがある。このサイズのスポーツ車としてはとても容量は大きい。だが後部のトランクは幌が開いていないと使えない。
前部は開口面積が小さい代わりに深さがあり、後部は開口面積が大きい代わりに浅いので、使い勝手はそれほど良くはない。

燃費

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排気量が大きいせいか、渋滞で燃費が一気に悪化する傾向がある。アイドリングストップ機能はない。ノーマルモードで郊外を60km/hで巡航するような運転だと燃費が一気に12km/L以上に伸びる。

価格

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故障経験

納車時からフロントライトのスイッチ周りのインジケーターが点灯しなかったので一年点検で交換修理してもらった。
故障ではないが、フロントオーバーハングが長く、足が柔らかいのでフロントリップをよく擦る。峠のタイトな下りコーナーでサスが縮んだ時にも擦る。リップはもはや消耗品だと割り切っている。