ポルシェ 911 「レアな996 Targa右ハンドル購入1ヶ月目」のユーザーレビュー

レアな996 Targa右ハンドル購入1ヶ月目

2020.3.28

総評

996はそこそこ多く出回っているが、比較的調子の良い整備履歴がキチンとある、インタミやピストン首振り等が無い個体で、右ハンドルでタルガ、というのは日本では超レアのようで、偶然発見できて大変幸いである^_^。勿論17年前の車なので981ケイマンのように普通の乗用車感覚では乗れず、少し手間がかかりそうだが、逆にポルシェという車の勉強になる。今後なるべく簡単な整備は自分でこまめに行い、保有コストを抑えつつ健康を保って行く予定である。

満足している点

「毎日乗れるスーパースポーツカー」としての911という評判を実によく表している車である。空冷程では無いかもしれないが、991-981 世代と比べるとやはりハードでメカっぽいフィーリングである。タルガはオープンエアが気軽に楽しめ、クーペと比べてもスポーツカーと思えないぐらい周辺視界が良く、かつ993-997世代はハッチバックとなって写真のように荷物も簡単に積めて使い勝手が良く、更に万能性が増してると感じる。

不満な点

まず燃費は981ケイマンSと比べると7-8割しか出ないが、直噴+PDK＋アイドルストップの有無は大きいのでだあろう。タルガは屋根を開けると後方視界が暗くなり、昼もさることながら夜は難しく、リアカメラの装着を計画している。スムーズな路面の乗りごごちは悪く無いが、バンプ時のサスペンションのコンプライアンスは981と比較すると悪く、突き上げ感があり、かつタルガ固有の屋根などのボディのガタつきが若干ある。この辺りは足回りのリフレッシュやKoni FSDなど、アクティブサスの導入が必要かもしれない。

デザイン

5

996は今やクラシックになり、その点997などと違ってユニークなヘッドライトは差別化になっていて寧ろカッコ良く好ましいと思う。特に996.2のターボヘッドライトはボクスターとも違い、911のヘリテージの楕円を保ちながら迫力があるのでカッコ良いと思う。

走行性能

4

パワー感は981(3.4l)と比べても遜色なく、ティプトロが比較的高回転を保つので981でスポーツモードを選んだ時とほぼ同じである。操作性は、通常の運転では981と殆ど同じで、BMW MのようなFRの高性能スポーツカーと回頭性は異なる。981と違うのはブレーキで、効きは同じだがより強い踏力を要求する。車体の大きさは981と殆ど同じで小柄で見極めは良く一般道でも極めて扱いやすい

乗り心地

3

比較的静かだが、上記のように981と比べるとコンプライアンスが悪くハーシュである。この辺りはサスペンション整備やアップグレードででどうなるか、を専門家と相談する予定である。

積載性

4

911を買ったのは仕事で4人乗りの状況が生じるからであり、タルガにしたのはそのハッチバックとしての積載性であって、特に後者は中々のものである。写真は981の19インチの交換タイヤを積んだものだが、もう二本積めそうで、前トランクも含めると自身のタイヤを4本全部積めそうである。

燃費

3

燃費は981と比べると良くないが、走行距離は1万キロ未満なので差は数万円であり、実際に気にすべき範囲ではない。

価格

5

購入時は996が日本で急激に値上がり出す直前で相当安く買えた。その後整備費で40万円程度ははかかったが、2021年7月現在、今や996右ハンドルタルガは400万を超える個体もあるが、その値段でも十分価値はあるとは思う。

故障経験

今のところ全般的に調子は良いが、細かい不具合を勉強しながら修理している。水漏れは大幅な修理を車検時に行い、その後自分で治した分も含めて快調である。