ディーゼルエンジンの可能性
エクストレイルの20GT、昨年の秋に試乗してきました。
『技術の日産』が繰り出す、もうひとつのエコな選択。それがディーゼル
2010.11.26
- 総評
- ディーゼルエンジンの可能性
エクストレイルの20GT、昨年の秋に試乗してきました。
『技術の日産』が繰り出す、もうひとつのエコな選択。それがディーゼルエンジン。
ディーゼルって、臭くて煙くてカッタルイと思われている方も居られるかもしれませんが、
それはもう過去の事。初代テラノディーゼルが黒煙を吐き散らしながら坂道を牛歩戦術の如く
低速走行していたのは前世紀の話で、エクストレイル20GTに乗ればその凄さを体感出来る筈。
そんなエクストレイル20GTの事、少し触れてみたいと思います。
- 満足している点
- まずエンジンを始動し、クラッチを踏み、ギアを1速に入れて、ゆっくりとクラッチを繋いでみる。
恥ずかしながら、エンストしてしまった!普段からMT車に乗ってるのに!!
気を取り直し、改めて発進。少し癖があるのかもしれないが、慣れたらなんの問題は無い。
日産のディーラーを出発し、広い国道へと出てまず驚く。これは凄いトルク感。
ガソリンエンジンとは明らかに違う、低速から湧き上がるようなトルク感が魅力的だ。
あまり回転を上げなくてもテンポよくシフトアップ出来る。この感覚は新鮮だ!!
特に3速の伸びは素晴らしく、このエンジンに惚れて買い求めるユーザーが居るのは頷ける。
三年程前に渡欧した際、プジョー307のディーゼルをレンタカーで借りて乗った事があるの
ですが、このエンジンも負けず劣らず、いい感じだ。これなら私の住む関西から信州へと
向かう中央道の恵那トンネルへの登りもシフトダウンせずにグイグイ登っていけそうだ。
バックミラーを見ても、煙などは見える事も無く快調快調!!
そんな調子で試乗を終えての感想は、日本ではハイブリッドが正義!とでも言わんばかりの
イメージが浸透していますが、ディーゼルエンジンの方が乗る楽しみも含め将来性があるのでは?
そう感じずにはいられません。クラッチを繋ぎ、的確なギアにシフトチェンジする。
この楽しさを味わえて、しかもエコ。もっと注目を集めても良いのではと思います。
試乗した程度の走行なので、オールモード4X4の実力を確認する事は出来ませんが、
このエンジンなら、きっと逞しくラフロードやスノーロードをも駆け抜けてくれると
期待できます。
- 不満な点
- 試乗したくらいで短所を羅列出来るような事は、メタボのオッサンである私には出来ませんが、
敢えて書き込むなら。。。
①サイドブレーキの位置関係
元々は欧州向けに作られている車輌だからなのでしょうが、随分左に設置されているサイド
ブレーキ。基本的には停車のときにしか使わないのだから、助手席側にあっても問題は無い
とは思いますけど、折角なのだから右ハンドル用の位置に設置して欲しいものです。
②エクストレイルだから仕方ないんですが、車重が重い。
このエンジンの特性を生かせる、もう少し軽量なボディに搭載した車種が出来たら。
そう思わずにはいられません。出来る事なら乾燥重量1500Kg以下だと嬉しいんですがね。
③これはエクストレイルの短所ではないですが、このエンジンを日産の一般的な乗用車である
ティアナやブルーバードに搭載したら、良いのになと感じたのは私だけだろうか?
降雪地域ではマニュアルを好むユーザーが沢山居るのに、近年その選択肢が少ないと聞きます。
以前ならカリーナやコロナのような普通の車にもMT車が選べたものですが、今はもう無いです。
そんな需要って、もう少ないんでしょうかね?
あと、先に述べていますが三年程前に渡欧した際、プジョー307のディーゼルに乗った事が
あるんですが、こんなファミリーカーが日本にもあったらなと感じたものです。
普通の2WD車にもこの優れたディーゼルエンジンを搭載したら、生産コストも下がるのにと
思うのは素人考えなんでしょうか?
今年に入り、ディーゼルの6速AT車も販売を開始したエクストレイル。
気になっている方は、試乗することをオススメします。
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