2022年7月
■2022年7月
日産は、SUVの「エクストレイル」を2022年7月20日にフルモデルチェンジ、同年7月25日に発売した。
4代目となるエクストレイルは初代モデルからのDNAである「タフギア」を継承しつつ、新たに上質さを盛り込んだ。さらに第2世代の「e-POWER」と「VCターボ」、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載することで、まったく新しいSUVへと生まれ変わっている。ボディサイズは全長4660㎜×全幅1840㎜×全高1720㎜、ホイールベース2705㎜。先代に対して30㎜短く、20㎜幅広く、20㎜低い。ホイールベースは共通となる。プラットフォームは日産、ルノー、三菱のアライアンスに基づいて開発された軽量かつ高剛性の「CMF-CD」だ。
インテリアにおいてもタフさと上質な心地よさを兼ね備えたデザインを目指し、コンソール部分を宙に浮かせたブリッジ構造のセンターコンソールを採用。センターコンソールにはラージサイズのカップホルダーを用意し、コンソール下にはティッシュボックスやひざ掛けなどの収納が可能となっている。アームレストを兼ねるコンソールリッドは収納物が取り出しやすい観音開きとした。リヤドアには直射日光を遮るロールサンシェードも装備されている。
メーターには2種類の表示モードが選択できる12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用した。センターディスプレイの12.3インチの日産コネクトナビゲーションシステムは、自然な言葉で操作可能なボイスアシスタントやAmazon Alexaが採用されている。オーディオにはエクストレイル専用にチューニングされた9スピーカーのBOSEプレミアムサウンドシステムを用意。また、AC100V電源(1500W)を装備したことにより、アウトドアや災害時などの非常用電源として活用することもできる。
パワーユニットは第2世代に進化した日産のシリーズハイブリッドe-POWERのみ。e-4ORCE(4WD)にはフロント150kW/330Nm+リヤ100kW/195Nm、2WDにはフロント150kW/330Nmの高出力モーターを搭載する。発電用エンジンは、日産が世界で初めて量産化に成功した1.5リッター直3ターボの「VCターボ」。究極の燃焼効率を目指し、圧縮比を8.0~14.0まで可変させることで低燃費化、高出力化、静粛性向上を高次元で融合させたユニット。レギュラーガソリン仕様でWLTCモード燃費はFFが19.7km/L、4WDは18.3~18.4km/L。
日産の電動化技術と4WD制御技術、シャシー制御技術を統合した電動駆動4輪制御技術「e-FORCE」を新たに搭載。前後2基のモーターと左右のブレーキを統合制御することで4輪の駆動力を最適化し、雪道や山道での走破性を高めるとともに、市街地走行での日常使いなど、あらゆるシーンや路面状況においてワクワクした走り、乗る人すべてに快適な乗り心地をもたらすという。
360°すべての方向の安全をサポートする「セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)を採用したほか、新たに追加した「SOSコール」、対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射位置をコントロールする「アダプティブLEDヘッドライトシステム」などにより、さまざまなシーンで安心なドライブをサポートする。また、高速道路の単一車線でも運転支援技術「プロパイロット」に、「ナビリンク機能」を追加し、ナビゲーションシステムと連動することで制限速度に応じて設定速度の切り替えやカーブに応じた減速支援など行い、ドライバーの操作頻度を軽減する。さらに駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロットパーキング」も用意されている。
あわせて日産モータースポーツ&カスタマイズは、エクストレイル「AUTECH(オーテック)」および「エクストリーマーX」をフルモデルチェンジした。