日産 ウイングロード 「便利で快適な足車」のユーザーレビュー

便利で快適な足車

2022.12.2

総評

この中古車暴騰時代にして中古価格も爆安なので、車に趣味性・運転の楽しさを求めない人にはオススメ。
辛口に評価しているが、気に入って毎日ガンガン使っているので半年で7000キロ走ってしまった。

満足している点

全長4.44mというコンパクトさにして広い車内。
後部座席はスライドして足下広々。
前席はR32・33GT-Rのシートに座った感じが似ていて割と良い。
新車時200万円を切る車にしては内装の質感はとても高い。
ボディ剛性がしっかりしていて、足回りもタイヤを17インチにした以外はノーマルで結構締まっていてフラフラしない。

不満な点

軽よりマシだけど遅い。パワーがない。
正確に言うと、まあまあよく走る方ではあるが、足回りの完成度が高いのでパワー不足に不満を感じてしまう。
ステアリングコラムの位置が不適切で、どうやっても良いポジションにならない。
シートを寝かせないと腰が痛くなるが、寝かせるとハンドルが遠すぎる。
燃費は前車のエブリイワゴンと大して変わらない。
丁寧ケチケチ運転でも雑にベタ踏みしても燃費がほとんど変わらない。
電子制御スロットルの完成度が低くLレンジに固定してアクセル全開にしてもスロットル開度が70%くらいまでしか開かない。
CVTゆえかエンジンブレーキは全然効かない。

デザイン

3

内外装共にベースになったティーダに比べてよりスポーティなデザイン。
見慣れるとなかなかカッコイイ。
ただ、ADバン大活躍の為どこに行ってもライトバンだと思われるので路上でのヒエラルキーは限りなく低い。
DQN車に幅寄せ・割り込みされやすい。

走行性能

2

エンジンは良くも悪くも普通。
空吹かしでのレスポンスはいいけど走り出すとアクセルペダルはお気持ち表明程度しか仕事しない。
必要十分なパワーとは言えるので激遅ではないが、運転していて楽しいとは思えない。
最低限ターボ、できれば2リッター＋6MTのプリメーラワゴンの中身そのまま持ってきてくれれば最高だったのに。

乗り心地

5

ハンドリングは正確性が高く、センターにスパっと戻してもフラフラしないなど◎。
乗り心地は少し硬め、でも全然悪くない。
アルファードでは出かける度に酔っていたかみさんが全く酔わなくなった。
室内も静か。サニークラスとは思えない。
ただ、1750回転あたりで吸気系からブブブブブという共振音が出るのが不快。
ボディは実にカチっとしていて、グニャグニャ感は皆無。素晴らしい。

積載性

5

当たり前だけど高さがないのでバイクは載らないが、後席がスライドするのでかなり広い。
4人＋犬2匹で旅行するにも余裕の広さ。

燃費

2

カタログ燃費のJC08モードで17.2km/l は詐欺に等しい。
車体が1220kgで109馬力しかないのでパワー不足が祟り、ストップ＆ゴーの繰り返しの都市部ではどんどん燃費計の数字が落ちていく。
街乗りでリッター11～12程度。
1500ccでMPI、吸排気とも可変バルブ付なんだからもっとパワー出ていても良いのでは？
30年以上前のホンダは1500ccのSOHC-VTECでも130馬力あったんだし。

価格

5

中古価格が店頭で50万円程度、この値段でも十分コスパは良い。
現在不人気まっしぐらなので下取りは期待できない（現に下取りで値が付かない個体を安く買い取った）が、2018年まで販売されていたのでパーツも難なく手に入り、乗り潰し用の足車にはとても良いと思う。

故障経験

サビによるマフラー折損。
2009年製の普及価格帯の車なので仕方ない…