昔、日産サニーの販売台数の一部をスバルが製造（組み立て？）していました。でもいつからかスバルはＴＯＹＯＴＡと連携しています。そうなるまでには、どんな歴史があったのでしょうか？

Answer 1

富士重の提携先はいすゞ→日産→GM→トヨタと変遷してます。

いすゞは日本の自動車産業黎明期からの名門で、かつてはトヨタ日産と並ぶ自動車御三家と呼ばれていましたが、出自がトラック・バスの専門メーカーで、乗用車に弱く、乗用車中心のラインナップを持っていた富士重との提携で弱点を補完しようという狙いがあったかもしれませんが、この提携は目立った成果を挙げることなく60年代後半の一瞬だけで解消されてます。ただし、その後もいすゞとは北米に共同で工場を立ち上げたり車両の相互供給を行うなど、90年代頃までは一定の関係を保ち続けます。

次の富士重のパートナーは日産で、これは富士重と日産のメインバンクがどちらも興銀だったこと、富士重同様中島飛行機に端を発するプリンス自工が日産に吸収されていたことから繋がりを持ったものです。この関係はいすゞとの提携解消直後から30年近く続きました。日産の一部車種の生産を受託していたのもこの提携の一環です。

その後、日産の経営再建のため日産保有の富士重株が放出され、新たにGMがその株式を引き取り、20%を出資する筆頭株主になりました。GMは東アジア拠点を強化しており、既にいすゞとスズキにも出資していました。この提携関係により、GM製車種の国内スバルでの販売が行われたほか、GMとスバルの共同開発車も計画されましたが、GMの業績悪化に伴い、GMが保有株式を放出、その一部をトヨタが引き受けて、徐々に出資比率を高めて20%出資の筆頭株主となり、現在に至ります。

Answer 2

スバルの工場で日産のクルマを作っていたころは日産がスバルの株を保有していました。
スバル、プリンス自動車の前身の中島飛行機からのつながりもありましたし、部品の一部（スイッチとか）等は日産・スバルで同じ部品を使ったりしていたこともあります。
その後、日産が保有していたスバル株をGMに売却、GMはいすゞ、スズキにも出資ししていたので、スバル、いすゞ、スズキでOEM等が行われる時代がありました。
いすゞビッグホーンをスバルで売り、いすゞは初代レガシー、レオーネバン、スズキカルタスバンを販売、スズキはGMブランドのワゴンR（ＭＷワゴン）、スイフト（シボレー・クルーズ）等を、GMオートワールドというディーラーで販売する等です。
いすゞとスバルは北米に共同出資して生産工場を建設、いすゞミュー・ウィザード等を生産しています（後にスバルが占有）。
ちなみにほぼ同時期フォードはマツダに出資、ホンダ、三菱もクライスラーと提携、トヨタもGM車（キャバリエ、ボルト等）を販売する（させられる）等、日本の自動車メーカーの多くがアメリカのメーカーと関係があった時代です。
政治的な外圧も大きな要因ですが。
その後、GMが経営悪化してスバル、いすゞ、スズキの株を放出、トヨタはGMの持っていたスバルの株式を取得しました。トヨタはいすゞの株式も取得しています。

Answer 3

とても、とても長い話しになるので、ご自分で確認して下さい。
ネットで有る程度は、検索出来ます。
簡単言えば、戦後のスバルの苦悩の象徴の様な出来事。（日産と提携・提携解消、そしてトヨタとの提携）
➀中島飛行機
②富士重工
③スバル
④プリンス自動車（一部工場）
➀～④全てが同じ会社でした。

Answer 4

バブル崩壊後に日産自動車が深刻な経営不振に陥り、経営再建の一環として日産自動車保有の富士重工業株の売却をしました。それを2000年にゼネラルモータース（GM）に売却されました。
そしたら今度は2005年にGMの業績悪化に伴い、GMが保有する富士重工株20%を全て放出し、うち8.7%をトヨタ自動車が引き受けて筆頭株主となり、富士重工業とトヨタ自動車が提携することになったっていうことです。