日産 セレナ 「FMCというよりもビッグMCに近い」のユーザーレビュー

FMCというよりもビッグMCに近い

2016.9.19

総評

今回は「変化」よりも「進化」を求めたFMCだと思う。

C27最大のウリである「プロパイロット」も乱暴な言い方をすると他社のト〇タセーフティセ〇スやホ〇ダセン〇ングに半自動運転技術を組み込んだだけ。

だから、メカニズム的にはMC級レベルのものだという印象しかない。

ハンズフリースライドドアやWゲートといった便利装備も現時点ではこのクルマの美点だが、ライバルが追い付いてくる可能性が高いので、いずれここも横並びになるだろう。

セレナに求められているのは「セレナらしさ」であり、「他社（他車）に無いアドバンテージ」じゃないだろうか？

満足している点

まだ未知数とはいえ、自動運転技術「プロパイロット」を採用してきた点。
自分のクルマも対向車も歩行者も安心して共存共栄出来るクルマ社会を見据えた装備として迎合出来るのは紛れもない事実である。

セレナ伝統の美点である室内空間の広大さと機能性。

シンプルだけど、奇をてらわないエクスタリアはこの代でもキッチリと継承されていて、一目で”セレナ”とわかる安心感がある。

今までありそうでなかったハンズフリースライドドアは手がふさがっている時に便利なアイテム。

不満な点

ちょい多めに踏み込んだだけですぐに唸ってしまう大き目のエンジン音はMR系の悪しき伝統であり、C27においても残念ながら継承されている。

ハイウェイスター系（と、Rider）はクラウディングパネルと大型バンパーの装着で3ナンバーとなっているが、いい加減に「なんちゃって3ナンバーのほうが威張りがきく」という認識を改めてほしい。
世の男たちの気を惹くために整形している女優とやってることが同レベルである。

「シンプルだけど、奇をてらわない」エクステリアは逆の言い方をすると、新鮮味に欠けるということ。
”セレナらしさ”にこだわるのもいいが、そろそろ変革も必要なのでは？

重ねて言うが、ハイブリッドはおろか小排気量ターボの設定さえないのはやはり不満。
ココだけ見ても「セレナでなきゃ！」という気にはなれない。

デザイン

-

走行性能

-

今回の目玉である「プロパイロット」の採用を除けば、基本的にC26中期以降とほぼ同じなので、特筆に値する部分は見出せない。
（でも、その判断がまるっきり駄目のかと問われればそういうわけではないが・・・）

しかも、発電機（オルタネーター）を大型化させて発動機とした上でのハイブリッドなので、真のハイブリッドではないのも事実。

T32にハイブリッドを搭載しておきながら、C27のデビュー時に登場させなかったのは日産の傲慢体質の極致としか言いようがない。

乗り心地

-

C26と比べると、サスの凹凸での当りが幾分しなやかになった印象があるし、ハーシュネスも幾分上手く収められた印象がある。
これは高評価。

Riderも含め、いたずらに17インチや18インチを装着しない点もミニバンとしての性格を鑑みると〇。
気に入らなければ、アフター品に換えればいいのだから・・・

積載性

-

ダブルゲートはガラスハッチの進化形だと捉えると、非常に使い勝手はいいと思う。
肝心の重量もそこまで気にならない。

空間の広大さはC25からの良き伝統。
シートアレンジも実によくまとめられている。

燃費

-

5km程度の試乗では何とも言えない・・・

価格

-

故障経験

試乗のため、割愛。