教えてください。

Question

NV350 CBF-VR2E26
ホイール 16インチ ６J +38
タイヤ 215/65R16（TOYOH20）

車両の全幅 1695ｍｍ
トレッド幅 （前）1475 （後）1450

ワイドトレッドスペーサーを取り付けてツライチに
近づける為、購入したいのですがワイドトレッドスペーサーは
前後、何ｍｍの物を購入すれば良いでしょうか？

宜しくお願い致します。

Answer 1

◆ツラ出し寸法について

ツライチにするとなると少し車高を落とすイメージでしょうか。車高によっても変わってはきますが、NV350でスペーサーなしの理想的なツラ出しサイズは・・・
前 7.5J+45
後 7.5J+35
・・・といわれています。

現在は、6.0J+38のホイールですから、計算をすると、前輪はあと12mm程度、後輪はあと22mm程度ツラ出しできることになります。

◆ ワイドドレッドスペーサーについて

まず、装着しているのがスチールホイールの場合はワイドドレッドスペーサー(以下、ワイトレ)は装着できません。すぐにワイトレのボルトが折損するからです。
また、アルミホイール装着だとしても、キャラバンですから荷物も載せるのでしょうか。だとするとワイトレは取り付けてはいけないパーツのひとつです。これは足回りに詳しい人ならば全く同意見だと思います。

問題になるのは、主にワイトレの素材がアルミ合金で、それが鍛造であっても柔らかく、その柔らかい土台からハブボルトが生えています。そこにホイールを固定します。一方、車体の本来のハブは硬い鋼鉄製で、その硬い鋼鉄製の台座から硬いハブボルトが生えていて、ホイールを固定します。メーカーが鋼鉄で設計しているのには理由があるからです。重たいアルファードであってもハブボルトは5本ですが、キャラバンは6本ものハブボルトを必要としていて、更なる耐荷重性を求められています。

三菱のハブ欠陥事故は記憶に新しいですが、テストを繰り返しているメーカーでさえもハブボルトが折れる欠陥が出るぐらいですから、アルミのワイトレはかなりリスキーです。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-04-01/03_01.html

また、ハブボルト折損によるタイヤ脱落事故はかなり起こっています。
https://m.youtube.com/results?q=%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4+%E8%84%B1%E8%90%BD&sm=3

どうしてもワイトレを取り付けるのならば、鋼鉄製のものが出ていますので、そちらを装着されるのがよいと思います。剛性に関しては格段にあがります。

◆ センターハブを噛み合わせる
また、その場合でも、必ずハブつきのワイトレを取り付けなければなりません。キャラバンのセンターハブ径は139.7mmとなります。センターハブがホイールと噛み合っていないと、ハブボルト折損の原因となり、これもまた非常に危険です。

◆ ロングボルトも安全かどうか？
また、ワイトレを否定する人の中にはロングボルトに打ち変えて10mmスペーサーを入れて安心してる人がおりますが、ハブなしであればむしろワイトレよりも危険かもしれません。
センターハブの高さが十数ミリあるので、車体側と同じセンターハブをスペーサーに取り付けるには、最低でも15mm程度の厚みが必要になります。なので10mmスペーサーが安全に装着できるケースはほとんど存在しないのです。
上記のとおり、ロングボルトを使う場合もセンターハブを噛み合わせることにお気をつけください。

しかしながら、理想的にはスペーサーなしでツラ出しする方法ですね。

長くなってしまいましたが、少しでもお役に立てましたら幸いです。