日産 NISSAN GT-R 「唯一無二 アナログな車を両手両足をめいいっぱい使いながら運転するのが好きなのであまり興味のない車だったが、イギリス人やドイツ人の友人に色々聞かれること」のユーザーレビュー

唯一無二 アナログな車を両手両足をめいいっぱい使いながら運転するのが好きなのであまり興味のない車だったが、イギリス人やドイツ人の友人に色々聞かれること

2008.11.1

総評

唯一無二
アナログな車を両手両足をめいいっぱい使いながら運転するのが好きなのであまり興味のない車だったが、イギリス人やドイツ人の友人に色々聞かれることもあり、とりあえず経験しておこうと思い、知り合いに頼んで運転させてもらった。
まぁ、ともかくとんでもない走りをする車だ。MT以外の車で、体の左半分ほとんど休ませて運転しておいて、これだけ高揚するのは初めてかもしれない。
こんな車は日産ではないと作れない。
国内の他メーカーではここまでの車を作る技術なり設備が足りない。欧州のスポーツカー専業メーカーでは、ここまでのコスト抑制と信頼性確保が出来ない。
エクステリアも、他の何かに似てなくてよかったし（これ見よがしにイタ車の何かに似ているほうがスーパーカー然とするのだろうが、そんなことしたら世界中から嘲笑される）、インテリアもこれ以上装飾を増やされて重くされても困る。もっと質素でもいいくらいだ。
この車はこれでいいのだ。

満足している点

サーキット用の車としては最適なんではないだろうか。
フェラーリやポルシェといった車は、1ヶ月くらい放置しておくと平気でエンジンがかからなくなる。かといって、普段の足にするには、（特にこの国では）あまりにも不便。いたずら、盗難が気になるし、車幅が広い上に後方視界が悪くてまともにバックしずらいのに、狭い道や駐車場も多すぎる。
こういったサーキット用の車は、別に足車を持った上で所有するものであって、普段はガレージに入れておくもの。
こんだけ速くて、かつ、2ヶ月3ヶ月エンジンに火を入れてなくてもちゃんと普通にエンジンがかかって走ってくれる車は他になく、ありがたい。
・チューニング不要なところ。
この車の欠点としてチューニングできないことを挙げる人が多いが、この車について一番詳しい日産のエンジニアが何年もかけてチューニングしきってから販売している車に対して、我々ど素人が、何処の何をいじくる必然性があるのか？
チューニングできる車というのは、チューニングする余地がある車ってこと。そんなにチューニングしたければロードスターなりワゴンRなりを買っていじったら？

不満な点

星5つつけさせてもらったが、あくまでサーキット用の車としての評価だ。
（この車の性能をめいいっぱい発揮させて走らせる道がこの国の何処にあるのか、と聞かれれば、サーキットと答える。ただそれだけだ。燃費の悪い車を楽しみのためだけに走らせて化石燃料を浪費するのはどうかと言われればその通りかもしれないが、だったら、海外旅行が趣味という人をより批判すべきだろう。航空機がどれだけ燃費が悪くて地球環境にとってとても重要でデリケートな高度のどれだけ近くを通過するのか調べてもらいたい。他にもっと環境負荷の高い趣味は沢山存在する。この車をたまの休日だけサーキットでめいいっぱい走らせるだけなら、その代わり普段の生活の中で走行距離を抑え、燃費の良いセカンドカーでエコランするならば、それほど問題ではない。）
もし、この車を1台だけ所有したら、それはそれで短所が沢山出てくるだろう。
車幅が広いし2ドアなので、狭い駐車場に停められない。最低地上高がノーマルで15cmを切るので、下にフラップが付いている駐車場にも停められない。
後部座席は狭くて乗り込みづらいので実質2人乗り。
ボンネットも長いしピラーも太いので、角を曲がる度にそろーりそろーり・・・。
1台だけ所有するとなれば、トータルスコアでインプレッサSTIのほうが勝ってしまう。5ドアで荷物も積めるし、後部座席も快適。運転しても楽しい。車幅も日本の公道でも許容範囲内だし、最低地上高も15cm以上はあるので、駐車場も選ばない。雪道にも強い。その上、GT-Rを除けば国産最速の1台だ。
ただ、GT-Rは生活臭が感じられないからこそオーラが感じられる。GT-Rを所有する財力があれば、買い物車は別に所有してそちらでフォローできる（当然、燃費の良い車を所有することもできる）。趣味の車を、生活の道具の車と比較し、生活者視点で批判してほしくない。
周知のごとく、維持費は数千万円のスーパースポーツと同等にかかるので相応の財力も必要だし、電子デバイスでかなりフォローしてくれるとはいえ、この車の美味しいところを引き出すには相応のドラテクも必要。
普通はオーナーが車を選ぶのに、この車はオーナーを選ぶ。
この車を所有して使いこなしたければ、それにふさわしくなれるよう自分自身を磨けばいいだけの話。
選ばれなかったからといってこの車に文句を言うのは論外。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験